専任宣教師

専任宣教師

以下は専任宣教師に関連する情報です。専任宣教師は通常週に32時間またはそれ以上の時間奉仕し,通常,自宅から離れたところで奉仕します。教会奉仕宣教師は週8-38時間奉仕し,通常在宅宣教師として奉仕します。


基本的な事柄

準備
あなたはこれまでの人生を通して,主とその子供たちに仕える備えをしてきました。人々に対する愛と奉仕の望みがあるのですから,「〔あなたは〕その業に召されています。」

全時間主に仕えるための霊的面の準備として,聖典と『わたしの福音を述べ伝えなさい』を研究してください。そうするときにあなたは宣教師としての目的が理解できるようになり,主に仕えるときに主が助けてくださるという信仰が強くなります。

健康面と物質面の準備として,財政状況を見直し,伝道にどのくらいの金額を使うことができるか判断してください。あなたの不在期間に対応できるよう,家や仕事を整えてください。毎日運動をしましょう。

多くの割り当てにコンピューターの技能が求められます。必要に応じて,ウェブブラウザやマイクロソフト社のソフトウェア(特にワード,エクセル,アウトルック)のスキルを身に付けたり,伸ばしたりするとよいでしょう。

シニア宣教師には外国語の学習は求められていませんが,言語の異なる伝道部での奉仕を希望する場合は,その言語の習得または学び直しをしてください。しかし,言語能力があっても,その言語を使う割り当てが保証されるわけではありません。


期待されている事柄

基本
シニア宣教師として,すべての時間と関心を主への奉仕にささげるようお勧めします。割り当ては様々ですが,あなたの召しがフルタイムであり,効率よく時間を使う必要があることを覚えておきましょう。オフィスや神殿の割り当てを受ける宣教師にとっては,夜や週末は,新会員,活発でない会員,家族が教会員ではない会員を訪問する絶好の機会になります。メインの割り当てに加えて,伝道部の指導者からほかの仕事の手伝いを頼まれるようなことがあるかもしれません。

福音を分かち合う
シニア宣教師として,あなたは若い宣教師とまったく同じ伝道活動をするようには期待されていません。幾つかの割り当てには,福音を分かち合い,あまり活発でない会員の再活発化や救助を行い,新会員の定着を助け,ヤングシングルアダルトを強め,ステーク,ワード,支部,地方部で地元の指導者を助ける機会が含まれます。

しかし,割り当てがどのようなものであれ,会員やそうでない人たちと交わる機会があります。イエス・キリストの証を人々に分かち合う最善の方法が分かるように,御霊が促してくれるでしょう。伝道の経験の中で最も記憶に残るのは,回復されたイエス・キリストの福音を人々に証したときの経験なのではないでしょうか。

日課
若い宣教師と同じように,ハードなスケジュールでハイペースに働くことは期待されません。柔軟に日々の目標とスケジュールを組むことができ,休む時間を取ることもできます。

伝道本部,訪問者センター,および神殿などの割り当ては,毎日スケジュールに従う必要があります。また,会員・指導者支援,軍関係,永代教育資金のように,自分で日々異なるスケジュールを組む割り当てもあります。

毎日の日課に,運動する時間と,個人の勉強,同僚との勉強の時間を入れるようお勧めします。
ほとんどの割り当てには,若い宣教師と同様に準備の日があります。

技能
あなたは,日々の生活や仕事,家族,教会での経験を通して必要な技能を身に付けてきました。それに加えて,MTCやフィールドでの経験はさらなる訓練の機会となるでしょう。また,割り当てに特に必要な訓練も受けることになります。


条件・資格

年齢
扶養している18歳未満の同居の子供がいなければ,40歳から専任宣教師として奉仕する推薦を受けることができます。シニア宣教師の割り当てを果たすに必要な体力がある限り,年齢に上限はありません。

仕事
専任宣教師としての奉仕は主と主の教会にすべをささげることが要求されます。もし,奉仕の期間にも働く必要があるのであれば,シニア教会奉仕宣教師になることを考えてください。

健康
専任宣教師として奉仕するには,身体的,精神的,情緒的に十分健康でなければなりません。割り当てや任地によってはさらに厳しい健康条件が求められる場合があります。自分の具体的な状況に関する質問がある場合は,地元の神権指導者に相談してください。特別な状況に関する情報については「医療上の配慮」を参照してください。

ふさわしさ
専任宣教師として,あなたは神殿でエンダウメントを受け,現在有効な神殿推薦状を保持していなければなりません。

奉仕時間
最低でも週32時間働くことができなければなりません。ほとんどの場合,専任の割り当ては週40時間かそれ以上働くことが求められます。


同僚

シニア宣教師は通常一日中同僚とともにいることが期待されます。シニア姉妹の割り当てには同僚を必要としないものもあります。
伝道の仕事には,(割り当てにもよりますが)一日の短い時間同僚と離れることのできるものもあります。決して夜に離れてはいけません。あなたには身体的および霊的な危険から同僚を守る責任があることを,忘れないでください。


奉仕の期間

夫婦宣教師:6,12,18,23か月のいずれかの期間で,奉仕を申請することができます。

シニア姉妹宣教師:12,18,23か月のいずれかの期間で奉仕することができます。

18か月よりも短い期間の奉仕を選び,任地が国外になった場合,伝道地への往復の旅費は個人負担となります。

伝道期間の延長
任地の教会指導者(伝道部会長,神殿会長,地域会長)の承認があれば,23か月まで伝道の期間を延長することができます。


服装と身だしなみ

シニアのための服装と身だしなみの指針は,若い宣教師と同じです。詳しい情報は,宣教師の服装と身だしなみのページを参照してください。

文化や気候の違いにより,服装の指針も伝道部により様々です。割り当てによっては,承認された仕事着を着る場合もあります。特定の割り当てのための服装リストは,召しの封筒に入っています。

宣教師はひげをきれいに剃らなければなりません。医療上の理由で例外申請する場合は,ステーク会長と話し合ってください。

 


申請の手順

基本的な事柄

申請用紙を記入するタイミング
ビショップとの面接で専任宣教師として奉仕したい旨を伝えると,ビショップはオンライン宣教師推薦書を作成に取りかかります。推薦書の本人記入欄をすべて記入したら,医療検診と歯科検診の結果(在宅宣教師の場合は必要ありません)を添付してビショップに送付します。ビショップはそれを確認して,ステーク会長に送付します。

ステークから連絡が来て,面接の日時が設定されます。ビショップの面接とステーク会長の面接が済んだら,ステーク会長は,オンライン宣教師推薦書を教会本部に電子送信して,手続きを進めてもらいます。アメリカとカナダ以外の国では,教会本部に提出する前に,ステーク会長は推薦書を地域管理本部に送付して確認してもらいます。

宣教師推薦書が本部に届いてから,通常およそ3週間で召しが発行されます。

伝道開始可能日
伝道を開始できる日付の9か月前から推薦書を送ることができます。9ヶ月前になったらできるだけ早く推薦書を提出するようにお勧めします。外国で伝道する割り当てを受けた場合には,ビザを取得するのに5か月以上かかる可能性があります。ですから早めに申請する方が,伝道開始可能日に近い時期に出発できるようになります。

割り当ての希望
あなたの希望は幹部の兄弟たちがよく検討します。実際に希望通りの割り当てを受ける可能性もありますが,どこに割り当てられても喜んで奉仕する気持ちを持ってください。あなたの召しは教会の大管長から来るのです。そしてあなたの割り当ては十二使徒定員会の会員が霊感を受けて決定します。

複数回にわたる伝道
伝道が終わって次の伝道に出る際に,間を空けなければならないという規定はありません。次の伝道開始可能日の9か月前に入ったら,推薦書を送付することができます。その時点で伝道中であっても問題はありません。
何度も伝道に出る場合は,23か月を超える期間家を離れることによる税務上の影響を判断するために,税理士に相談することをお勧めします。

割り当てに影響を与える要素
すべての専任宣教師の割り当ては,大管長の指示のもと,十二使徒定員会の会員が啓示を受けて決定します。本人にとって最善の割り当てを彼らが決めることができるように次の要素が考慮されます:

  1. 教会側の需要

  2. 本人の希望

  3. 本人の奉仕可能な期間

  4. 伝道開始可能日

  5. 本人の健康上必要な事柄

  6. 伝道中の財源

  7. 経歴と経験(仕事や教会)

  8. 語学能力

  9. コンピューターと技術/事務技能


医療上の配慮

健康面での具体的な不安事項
一般的に見られる症状に関する制限や指針は,以下の通りです:

糖尿病:認可できる糖尿病の数値(A1C)が9.0以下。

前立腺:PSA値が5.0以上の場合は,再検査をしてからでないと割り当てを受けられないことがあります

血圧:薬で制御しているのであれば,最高血圧140最低血圧90まで認可できます。

ここに挙げられていない条件については,ステーク会長にお願いして,あなたに必要な医療措置についてシニア宣教師医療コーディネーター(1-801-240-0322)と話し合ってもらってください。

任意の検査
かけている保険と医師の勧めにもよりますが,次のような検査を受けてもよいでしょう。

結腸内視鏡検査:シニア宣教師は伝道に出る前に大腸内視鏡検査を受ける必要はありません。 しかし,医師が勧める場合は,この検査を受けるべきです。

マンモグラフィ:姉妹に推奨されますが,マンモグラフィは必須ではありません。

心臓負荷試験:心臓負荷試験を受ける必要はありません。 ただし,以下のリスク要因のうち3つ以上に当てはまる方には,受けることをお勧めします。
・50歳以上高血圧
・高コレステロール
・糖尿病,肥満,またはメタボリックシンドローム
・心臓病の家族歴
・胸痛歴
・ツベルクリン反応検査

結核感染の検査は,受けなければなりません。

予防接種
あなた自身や他の人が病気に感染したり,保菌者になったりするのを防ぐために,予防接種を受けることを強くお勧めします。 予防接種を辞退した場合は,国内の割り当てを受けることになります。
通常,次の予防接種が必要です。
A型およびB型肝炎— 一連の予防接種を終えるには6か月かかるので,伝道を決意したらすぐに受け始めてください。
破傷風
MMR—1956年以降に生まれた人は,この予防接種を受けなければなりません。
伝道する国によっては,ほかの予防接種が必要となることがあります。その中には腸チフス,黄熱病,および日本脳炎が含まれます。

計画的な手続き
ステーク会長が宣教師推薦書を提出する前に,大きな外科処置はすべて完了していなければなりません。医師に,奉仕できる状態であることを証明する治癒証明書を作成してもらってください。 この書面を見て,本部の医師は,あなたの奉仕の方法や場所に影響を及ぼすような制約やその他の不安事項があるかどうかを判断することができます。 これが自分に当てはまるかどうか疑問がある場合は,ステーク会長にお願いしてシニア宣教師医療コーディネーター(801-240-0322)に問い合わせてもらってください。

送付するその他の情報
宣教師推薦状の「個人の健康履歴」セクションまたは医師による診断セクションに記載されていない,特定の病状または治療法を説明する記録や手紙またはその他の文書がある場合には,それをステーク会長に渡してください。 ステーク会長はその書類をスキャンしてオンライン宣教師推薦書に添付し,教会本部に提出します。 
以下に挙げるのは,その典型的な例です:
外科手術またはその他の大きな医療処置を受けた後の医師の治癒証明書
観察/治療中の異常所見の説明
特殊な治療を必要とする,珍しく,まれな症状または状態

処方薬
伝道地で処方薬を服用する必要がある場合は,医師や保険業者にかけ合って,90日分の薬を処方してもらい,それを持参して伝道に出てください。 任地での医療処置の手配については,宣教師医療課(801-578-5650)にお問い合わせください。
薬を郵送で受け取りたい場合は,認定された薬局しか郵送できませんのでご注意ください。家族や友人は処方薬を郵送してはいけません。〔訳注:国によって異なるため確認が必要です〕

精神衛生
宣教師の奉仕にはストレスが伴い,以前に経験したことのない状況に陥ることもあります。 診断を受けたかどうかにかかわらず,自分の精神状態に不安がある場合は,開示してください。 また,精神衛生のために服用している薬があれば,それを推薦状に記入してください。

具体的な質問
ここに書かれていない症状や不安な点がある場合は,ステーク会長にお願いして,必要な医療処置についてシニア宣教師コーディネーター(1-801-240-0322)と具体的に話し合ってもらってください。


法的留意事項

係争中の訴訟問題
係争中の訴訟問題は,推薦書を提出する前にすべて解決してください。

過去の訴訟問題
あなたが過去に重大な訴訟問題に関与していた場合,教会は召しの発行ができるか判断する前に,そのいきさつを確認します。

非居住者
在留している国の市民でない人は,自国の市民権を証明する文書と,在留国でのあなたの在留資格を説明した文書を提示する必要があります。その文書のコピーを推薦書に添付してください。 在留資格に応じて,割り当てを受けられる場所が変わってくることがあります。


財政的な問題

伝道の費用
自分の伝道費用は本人が負担します。 母国または母国外で18か月以上奉仕する場合には,教会が伝道地までの往復の旅費を支払います。 それ以外の費用,つまり,住居費,食費,身の回りの品,伝道部内の交通費,医療費,インターネットサービス,電話代,保険料などは,本人の負担になります。
費用は,伝道の割り当て,場所,個人の生活様式によって異なります。 実際の家賃が 1,400ドルを超えていても,夫婦がそれ以上の住宅費用を負担することはありません。 詳細は、「住宅費」を参照してください。
このウェブサイトに記載されている費用は,米ドルです。

資金援助
資金援助が必要な場合,足りない分の援助は,まず家族に求めるべきです。 本人の資金と家族の援助を合算しても不十分な場合は,ビショップや支部会長と話し合ってください。 家を離れて奉仕する資金がない場合,ビショップやステーク会長は在宅での伝道を勧めるかもしれません。

課税控除
住宅と車両の費用は課税控除の対象になるかもしれません。税理士にアドバイスを求めてください。    
                                                                  
負債
奉仕を始める前に負債を完済しなければならないわけではありません。負債があるなら,不在中に返済義務を果たしながら伝道の費用も賄えるように準備するべきです。
リバース・モーゲージ(住宅担保年金)をしている場合,不在にできる期間はどれくらいか貸主に確認してください。それが記載された書面を,ステーク会長が宣教師推薦書を提出する前までに貸主から入手するようお勧めします。

什分の一と献金
什分の一は所属ワードまたは支部に納めるべきです。断食献金は,奉仕しているワードまたは支部に献金します。

健康保険
適切な健康保険をかけなければなりません。適切な保険をかけていない人は,専任宣教師として伝道に出ることができません。
たいていの保険は国内では適切な補償が受けられますが,海外に関しては十分な補償がありません。保険が適切であるか分からない場合は宣教師医療課(801-578-5650)に電話でお問い合わせください。
国民健康保険制度がある国(アメリカ合衆国のメディケアを含む)では,居住国または永住権のある国の中で奉仕する場合に適切な保険と見なされます。
外国で奉仕する場合は適切な保険が必要です。この保険は自分で選んだ保険会社でも結構ですし,シニアサービスメディカルプラン(SSMP)に加入することもできます。伝道中に保険が切れるのは,教会の方針に反します。適切な保険をかけていない宣教師は割り当てが変更されて永住国に異動するか,宣教師の責任から解任されます。

シニアサービスメディカルプラン(SSMP)
教会はデゼレトミューチャル社と交渉し,エトナインターナショナルによってシニア宣教師が加入できる医療保険を提供してもらうことになりました。これはシニアサービスメディカルプラン(SSMP)として知られるものです。
SSMPは最小限必要な範囲の補償を行い,アメリカ国民に課せられている保険加入の義務の要件を満たします。補償内容はほかのすべての国の保険要件も満たせるように設定されています。
あなたの病歴や既存の病状によって補償内容が制限されることはありません。一般的に,補償は伝道が始まった日から適用され,解任された月の末日に満了します。伝道開始日は召しの手紙の中に記載されています。
SSMPは,解任後最大60日まで伝道後の移行期補償も提供することができますが,補償期間の延長が必要な場合は,加入時に申請しなければなりません。

SSMPについてご質問がある場合はエトナインターナショナル(1-877-248-3608または(813) 775-0381)へお問い合わせください。SSMPに関する情報はwww.dmba.com/ssmpでもご覧いただけます。
 “Prospective Senior Service Medical Plan Members”(シニアサービス・メディカルプランへの加入をお考えの方)という見出しのリンクを必ず選んでください。

メディケアの検討
伝道に出ると,メディケア・アドバンテージ保険(メディケア・パートC)に影響が出る可能性があります。メディケア・アドバンテージ保険は特定の区域内に居住する人に有効です(通常,一つの郡,または一つ郡と隣接する複数の郡)。伝道のために6か月を超える期間,保険適用区域外で活動しなければならない場合,同保険は失効することがあります。


伝道中の住居

住居の用意
教会はあなたのために家具付きのアパートを用意し,水道光熱の手配をします。個人で使用するシーツ類は各自で用意しますが,そのほかの家具(台所の備品を含む)は教会が用意します。ケーブルテレビ,電話,インターネットは各自の責任において設置してください。

家賃
家賃はワード宣教師基金への献金という形でホームワードに納めます。世界には家賃が高額な地域もあるため,教会は夫婦宣教師の家賃の上限を1400米ドルにするという形で援助しています。

夫婦宣教師—実際の家賃が1400ドル未満の場合,全額をワード宣教師基金に納付します。家賃が1400ドルを超える場合は,1400ドルのみ納めます。
シニアの姉妹—同僚と同じ住まいを共有することが多いので,家賃は一人あたり1400ドルを超えることはないでしょう。教会本部で奉仕する場合など,同僚がいないというまれなケースでも,普通,家賃は1400ドル未満です。

家賃および車の使用料の納入
家賃や教会の車両(使用する場合)の使用料は所属ワードまたは支部の宣教師基金に納付します。

献金はインターネットでできますし(lds.org),銀行の納付サービスを利用して納付することもできます。または,所属ワードの地域に住む信頼できる家族に納付してもらっても結構です。


旅費・交通費

旅費
以下の場合,教会は伝道地までの往復の旅費を負担します:

奉仕期間にかかわらず,居住国内で奉仕する
外国で18か月または23か月奉仕する
居住国外の場所で6か月または12か月の期間で奉仕する割り当てを受けている場合,伝道地の往復の旅費は宣教師自身が負担します。奉仕期間中に伝道期間を18か月または23か月に延長した場合,教会は帰りの旅費を負担します。

飛行機で伝道地へ赴任し,帰還する場合,教会は,提携航空会社の航空券を手配します。購入するのは,宣教師管理部の指針に則ってエコノミークラスのチケットになります。条件の異なるチケットを希望する場合は,予約,購入,手配は宣教師自身の責任となります。経由地を追加することは認められていません。

自家用車で伝道地へ赴任し,帰還する場合,移動距離に応じて交通費が支給されます。この交通費は自動車の燃料,宿泊,食事代を含みます。プロボ宣教師訓練センターのトラベルオフィスはオリエンテーションのときに交通費を小切手で渡します。

独身の姉妹が移動する際の同行者
独身の姉妹が伝道地まで500マイル(900km)以上車で移動する場合,同乗して一緒に移動する同行者の交通費を教会が負担します。伝道地までの旅費と帰りの飛行機の運賃を,同乗者に支給します。
伝道期間が満了したら,伝道地へ来て一緒に車で移動する同行者の飛行機運賃および帰りの旅費を,教会が負担します。
一緒に移動する同僚は18歳以上とします。2人以上の同行者が一緒に移動した場合でも,教会が返金するのは1人分の旅費のみです。

車両
居住国で奉仕する割り当てを受けた場合,奉仕する間に使用する車両は自分で用意する必要があります。
場合によっては,外国での割り当てを受けている夫婦に教会が所有する車両を貸与され,ガソリンやオイル交換,毎月のレンタル料(現在は150ドル)が本人負担なる場合もあります。その場合,伝道本部から指針が送られます。

電子機器・デバイス
自費でパソコン,携帯電話,そのほかの「スマート」機器を伝道地に持参することができます。
居住国外が任地になる場合,伝道地で携帯電話を購入する方が,居住国で携帯を用意してサービスを受けるよりも費用がはるかに安く済みます。携帯電話が「スマートフォン」の人は,それを持ち込み,様々なアプリを使ってWi-Fiの範囲内で使用してもよいでしょう。

インターネット
ほとんどすべての伝道部で何らかのインターネットサービスを利用することができます。アパートや住宅でのインターネット料金は,各自が負担します。


宣教師訓練センター

MTC訓練
ほとんどの割り当てには,MTCに5-7日間入所して『わたしの福音を宣べ伝えなさい』の訓練を受けることが含まれます。そのほかの割り当て(例えば,福祉,CES,家族歴史など)がある場合,さらに2-5日間の訓練が加わります。具体的にどの訓練を受ける必要があるかについては,召しが受諾された後にお知らせします。
割り当てによってはMTCの訓練がありません(例えば,神殿など)。このような割り当ての場合は別の場所で訓練を受けます。
過去3年以内にMTCで『わたしの福音を宣べ伝えなさい』の訓練を受けている人は,直接伝道地に赴けるよう,ステーク会長に免除申請をしてもらうことができます。

駐車場および宿泊—プロボMTC
プロボMTCに入所する場合,車両やRVの駐車場があります。プロボMTC警備室(801-422-4568)に,電話で手配してください。
プロボMTCに通える距離に住んでいる場合,訓練の間自宅から通うこともできます。自宅から通わない場合は電話連絡があれば,MTCでの宿泊や食費に関する案内を送ります。

駐車場および宿泊—そのほかのMTC
召しの手紙が届いた後,駐車場や宿泊に関する指示を連絡します。

名札
名札はMTCで渡します。MTCに入所しない人は,伝道本部に到着したときに受け取ります。

言語訓練
母国語が話されていない国が任地になる場合でも,新しい言語を学ぶ義務はありません。
母国語が話されていない国で奉仕する場合,プロボMTCでMTC事前言語個人教授プログラムを提供しています。受講は必須ではありませんが,専任宣教師としての目的を達成するうえで有益です。MTCではオンラインの教材やビデオカンファレンス,電話を使った言語の個人教示を提供しています。
1-801-422-1129に電話するか,onlinetutoring@mtc.byu.eduに電子メールで申請してください。個人教授コーディネーターが最適な受講方法について話し合い,訓練計画を立てます。受講には時間が必要ですので,できる限り早く連絡してください。

さらに,伝道地に着いた後も,最長でさらに6か月間個人教授を申請することができます。


自宅と家族
自宅に関する問題

自宅をどうするか
自宅については,以下の選択肢を検討することができます:
親族に住んでもらう
自宅を賃貸する
自宅を売却する
空き家として残す

いずれを選ぶにしても,以下の事柄を念頭に置いてください:
出発する準備が整う前に家を出るよう求められないためにも,正式に伝道地に赴任する日付を必ず把握しておいてください。
ビザの発行が遅れる場合もあります。海外で奉仕するよう召されている場合,ビザが必要かもしれません。ビザの手続きにかかる時間はまちまちで,時折赴任が遅れることもあります。旅行代理店がビザを取得してくれるまで,家を出ないでください。自宅を売却,賃貸する場合は,ビザが予定どおり下りなかった場合には引っ越しを先送りするか,一時的に住む場所を確保してください。

遺言と信託
不測の事態に備えて自分の遺志を記録しておくために,公証人〔訳注:国によって異なるため確認が必要です〕を立てて遺言を作成することを検討してもよいでしょう。生前信託も一つの選択肢です。

住居にかかる費用
通常,水道光熱費,保険,固定資産税などは,銀行や信用金庫のインターネットバンキングなどで自動支払いにしておくことができます。多くの金融機関はオンライン明細書やネット決済を提供しており,財政管理がしやすくなっています。家を空き家として残していく場合,保険会社に知らせておくべきです。

自宅に届く郵便物
居住国内で奉仕する場合は,普通,伝道地の住所に郵便物を転送してもらいます。海外で奉仕するシニア宣教師の多くは責任を負える親族や,財政管理を任せている人に,郵便物を転送しています。財政アドバイザーに相談し,地元の税法を調べてください。居住する州以外の住所に郵便物を長期間転送すると,その州における課税条件が変わってしまうことがあるからです。


家族に関する事柄

家族との連絡
シニア宣教師は電子メール,電話, IP電話,ウェブビデオなどを通して家族と連絡を取り合うことができ,こうした連絡は,若い宣教師よりも頻繁にできます。連絡を取り合うことで宣教師としての責任に支障が出ないようにするべきです。

家族の訪問
重要な家族の行事のために伝道活動の休暇を申請することができます。この申請は承認されることが多いのですが,伝道部会長または神殿会長の許可に加えて,地域会長の許可が必要です。交通費やそのほかの費用は自己負担となり,不在日数が10日を超えてはなりません。

伝道部会長または任地の教会指導者の許可があれば,父母兄弟などの近い血縁者に来てもらうことができます。その場合,宣教師の責任の中断は最小限にとどめるべきです。

扶養している成人した子供
状況によっては,教会奉仕宣教師として奉仕することが可能なら扶養している成人の子供を伝道に連れて来ることができます。宣教師推薦書を提出する前に,ステーク会長は宣教師管理部から,方針の例外申請の提出を求められます。ステーク会長は,宣教師管理部に電話して,指示を受けてください。例外が認められれば,扶養している子供は教会奉仕宣教師として奉仕する召しを受け,夫婦宣教師は専任宣教師として奉仕する召しを受けます。

ペット
自宅を離れて伝道する場合はペットを連れて来ることはできません。伝道に出て奉仕したいと望むものの,動物の介助が必要な場合は教会奉仕宣教師としての伝道を考えるべきです。


シニア宣教師サポートへの連絡

シニア宣教師の奉仕や具体的な奉仕の種類について聞きたい場合,シニア宣教師サポートチームにお問い合わせください。

03-4545-3130(日本)

または

ccp-japan@churchofjesuschrist.org