リアホナ2005年9月号8500 人に1人の難関を突破,「黄金の鍵」賞を受けた日本人留学生

8500 人に1人の難関を突破,「黄金の鍵」賞を受けた日本人留学生

「The Scholastic Art & Writing Awards」は,アメリカにおける芸術や文芸に秀でた青少年の作品のコンテストであり,教育機関と協力しながら80 年の歴史の中で様々な生徒の表彰を行ってきた。毎年,全米各地の青少年が応募し,ロバート・レッドフォードやアンディ・ウォーホルなど各界有名人の中にも過去に受賞した人が多い。このコンテストを通じ,1923 年以来200万人の青少年が表彰されてきた。毎年中学校1 年生から高校3 年生までの25 万人の生徒が応募し,合計5 万人の生徒が各地区で表彰される。その中から約3 万の作品が全国大会へ推薦され,1,100 人の生徒が表彰される非常に規模の大きな大会である。全国大会では30 部門の中から,それぞれ優秀な作品が選ばれ奨学金が授与される。

BYU プロボ第4 ステーク第68 ワードの安福愛姉妹は,エッセイ,短編小説,ポートフォリオの3 つの部門でユタ州の地域大会で金賞を受賞し,全国大会にその作品が推薦された。そして,全国大会では短編小説の部門で金賞を受賞した29 人のうちの1 人としてニューヨークのカーネギーホールで表彰を受けた。

受賞した安福姉妹は,受賞した喜びだけではなく,作品を作り上げる経験の中で学んだことや,その過程が大切だったと振り返る。「忍耐強く助けてくれた担当の先生,多くのすばらしい経験や話題を提供してくれた家族の助けやアドバイスを無視し,自分一人だけで創作活動に取り組んでいたら全国大会の候補にすら挙がっていなかったと思います。わたしは自分だけで行った方が良い結果を得られると考えていましたが,より多くの人の考え方やアイデアを受け入れた方が結果的により良いものができるということを学びました。その結果,わたし一人だけでは到底できないレベルの作品を完成させることができました。他の人の助けを受け入れることで,自分の表現したいことをよりうまく人に伝えることができました。これはわたしたちの信仰生活にも当てはめる事ができます。人は神様や預言者の言葉を受け入れ,日々生活の中で実践すれば,祝福と,問題に対する答えを受けることができます。」◆