リアホナ2005年1月号 『7つの習慣』のコヴィー兄弟,文部科学副大臣に教育について語る

『7つの習慣』のコヴィー兄弟,文部科学副大臣に教育について語る

福音の価値観に基づいたビジネス書としてミリオンセラー(販売部数100万部以上)を記録している『7つの習慣』の著者であるスティーブン・R・コヴィー兄弟が来日し,塩谷立文部科学副大臣との懇談会が11月21日に開催された。

コヴィー兄弟はハーバード大学でMBAを取得後,ブリガム・ヤング大学で博士号を授与され,BYUで組織行動および経営管理の教授として教鞭を執った経験を持つ。英国の『エコノミスト』誌によれば,世界で最も大きな影響力を持つビジネス・コンサルタントの一人としても評価されており,現在は家族とともにユタ州に在住し,世界各国の政府やリーダーのコンサルタントとして活躍している。帰還宣教師でもあり,若くして英国で伝道部長として奉仕した。

夕食を取りながらの2時間の懇談会には,副大臣に加えて文部科学省審議官,地域幹部七十人の新山靖雄長老をはじめ,東京主要都市広報評議会のメンバーらが出席した。コヴィー兄弟と塩谷副大臣との間では,教育,家庭,仕事とのバランスについて様々な意見が交換された。コヴィー兄弟は30年以上にわたる研究者としての立場から,まず道徳的な人格を高めることで飛躍的に教育効果が向上した学校現場の実績を紹介した。また,「家庭と学校のパートナーシップを築くことによって人格と能力はさらに育成できます。人格を築き上げていく原則を学校の教科に盛り込むことは重要です」と提言した。コヴィー兄弟はアメリカや日本の小学校で,自身が提唱する原則が導入されている実例も紹介した。塩谷副大臣は「教育に携わる立場としてコヴィー博士と意見交換できることは非常に光栄です。家族のあり方について,副大臣の職務を果たすうえでぜひとも参考にしていきたい」と語った。コヴィー兄弟から塩谷副大臣へは,署名の入った新しい著書が懇談の記念として贈られた。◆