リアホナ2012年8月号  1回20分,完全予約制 ─長町ワードの青少年と家族歴史活動─

1回20分,完全予約制 ─長町ワードの青少年と家族歴史活動─

長町ワードでは,よく考え抜かれた,会員への家族歴史プログラムを用意している。完全予約制,青少年や成人会員が申し込んだ時間と場所で,家族歴史相談員らがマンツーマンでニューファミリーサーチの操作や入力手順を教えるというものだ。日曜日の3時間プログラムの後に教会で行うほか,希望によっては自宅でのセッションも行う。ユニークなのは1回のセッションが20分と限定されていることである。「(20分では)入力する先祖の数が1人か2人,大人でも3人くらいです。ただし,毎月参加していただきたいので,トータルすると1年で,まったくしないよりはけっこうな人数になるんです」と温井かおり姉妹は言う。ビショップリック第一顧問の山田 直樹 兄弟も言う。「今までの方法だとワードの中で特に家族歴史に興味のある人とかやりたい人がほとんど一手に独りで全部やって,という……。そういう雰囲気をやめて,ワードの会員が全員,家族歴史には携わるということです。新会員にはまず,必ずこれ(に参加することを)お勧めしています。」

青少年の場合はまず,親にプログラムの意図を説明したうえで,青少年本人の意志で参加しているかどうかを必ず確かめるという。

「入力する人数とか枚数を決めるのではなくて,時間を中心に考えました。1か月に20分で十分,ということです。特に青少年は長い時間は絶対にしない。ほんとうにちょっとした時間を毎月,少しずつの奉仕という感覚を身に付けていただけたら。終わらせるより,携わるという習慣を身に付けていただきたいと思いまして」と温井姉妹はその意図を語る。山田兄弟も言い添える。「これだけに時間を使うということは(青少年にとって)あまり好ましいことではないのでね。」自分の都合に合わせて気軽に取り組める時間設定が,家族歴史活動の裾野を広げ,ワードの会員全体が祝福を受ける機会をも広げているのである。◆