自立の原則その5:働くー責任を持つ

自立の原則その5:働くー責任を持つ

そう願ってはいても、常に追い風が吹くわけではないし、自分の手に向かって木の実は落ちてこないし、夢のような大金にありつくことは大概ありません。神がアダムとエバに与えられた最初の戒めの一つは、働くことでした。その時代から今日も、人類は自分や家族を養うために働かなくてはなりません。

「子供たちに正直に働く喜びを教えることは,彼らに与える全ての賜物の中でも最も大いなるものの一つです。」 (L・トム・ペリー)

魚で例えて言うと、サメの種類には酸素を得るために動き続けなければならないものがいます。動くのをやめれば死んでしまうのです。わたしたちはサメではないですし、休息を必要としますが、ある意味動き続ける必要があります。つまり自分の生活に責任を持ち、前進する努力を常に払わなければならないのです。

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何に対して責任を持つのでしょうか。幾つか挙げてみましょう。

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端的な答えは、選択の自由により自らがコントロールできる範囲内のことに対して責任を持つことが求められるということです。具体的な例を挙げましょう。

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自らのコントロールできる範囲内のことがどれだけあるかに気が付くと、それらに対して責任を持ちます。そして周囲もそれに気が付きます。わたしたちに対して信頼感を持つようになります。「わたしの人生はいつだってこうなのだろう」という姿勢から、「わたしは自分の人生の主導権を持ち、幸せになり成功できる」という姿勢に変わるとき、力を得ます。そこに信仰の力を加えると、自分が至らないことで生じるギャップを埋める思いもよらない奇跡を目の当たりにするでしょう。

「あなたは謙遜でありなさい。そうすれば,主なるあなたの神は手を引いてあなたを導き,あなたの祈りに答えるであろう。」 (教義と聖約112:10)

最近発表された死亡率の研究(http://www.cbsnews.com/news/does-working-longer-increase-your-lifespan/)は、退職の年齢にかかわらず、働く人は退職した人より死亡率が低いことを示しています。自分自身や家族のために責任を持つとき、仕事をせずに時間を無駄に過ごす人と比べて、人生に対してより健全で肯定的な見方をします。

なぜそうなるのでしょうか。

その理由の一つは、天の御父の計画に沿って生活すると健康長寿の祝福を得られるためです。わたしたちは自らのためにどう働き、どう行動するかを学ぶためにこの世に生まれてきました。コントロールできる範囲内のこと全てに対して責任を持つことは、救いのプロセスの一部であり、報いが生じます。強い労働意欲に繋がる習慣を培います。家族を養い、彼らにも責任を持つように教えるときに家族と近づきます。そして最善を尽くしていることを知っているので、自分たちの成長を感じ、人生に向き合うのです。永遠の成長とは、わたしたちが死んでから始まるのではなく、わたしたちが生まれるはるか昔に始まっていて、この世の人生はそのプロセスの一部なのです。人生を最大限に生かしましょう!

「知恵と成熟の表れは,自分の決断が報いや結果を招くという現実を受け入れることである。人生の責任を持っているのは自分であり,最終的な成功は自分の選びに掛かっている。」 (デニス・ウェイトリー)

「労働は単に経済的に必要というだけではありません。霊的に欠かせないものです。経済的に荒れているこの時代にあって,自分や家族を支えるために働くという戒めについても,わたしたちが守れるように主が道を備えてくださっているに違いありません。」 (H・デビッド・バートン)

自立支援についてご関心がある方は,ウェブサイトをご覧になってください。