自立の原則その6:問題を解決する

自立の原則その6:問題を解決する

わたしたちはよく、良いことが起こると信じて1日を始めます。家族が祝福されるように、また、良い機会にめぐり会えるように祈り、出かけます。心はその日1日に対する楽観的な気持ちで満たされ、良いことが起こるのを待ちます。

出だしはしっかりとしています。つまり、わたしたちは信仰をもち、助けを求めて祈っています。しかしボートにのって、川の対岸まで当然主がボートを押してくださるとは思わないでしょう。オールを持って自分もボートを漕ぐのです。

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「全てのことが神に懸かっているかのように祈り、全てのことが自分に懸かっているかのように働く。」 (聖アウグスティヌス)

問題を解決するにあたり同じ原則が言えます。わたしたちが学び、成長するためには、問題を解決する能力を身に付けなくてはなりません。そのうえで解決策を見つけたときに、それがよい解決策であると言う確信を,主の御前に提示して尋ね求めます。

「いかなる問題も、それを作り出したときと同じ意識によって解決することはできない。」 (アルバート・アインシュタイン)

アルバート・アインシュタインは、問題解決において歴史上最も偉大な人物だったと言えるでしょう。その一番の秘訣は、問題が何かを理解し、新しいアイデアを使って解決したことです。では、問題をより明確にするために役立つステップを紹介します。

1. 問題と呼ばずに、克服すべき課題だと捉える。自分の能力に対して前向きである。

2. 課題を明確に定義する。あらゆる要因とささいな障害物を書き出す。時として、解決策は課題の要因の中に見つかるものである。

3. 解決策のブレインストーミングをする。安易な答えで立ち止まらずに、思い込みを疑う。無謀な解決策すら書き留めること。ブレインストーミングとは想像力を解き放つことであり、時には非現実的なアイデアから現実的なアイデアにたどり着く。

4. 課題の定義ができ、そこに含まれる小さな課題や解決策候補の長いリストもできあがったところで、一つ一つの解決策を吟味する。そしてその結果を予測する。

5. 「もしも〜だったらどうなるか」という質問を問いかける。解決策を課題の隣に置いて、その解決策を選んだ場合どういったことが起こり得るかを自問する。そして全ての可能性に思いをめぐらせる。この工程を繰り返していくと、最善の解決策が浮上してくる。

6. 行動計画を作成する。期限を設け、決めたことに対して責任を持ち、成功させる。思わぬ障害にぶつかったときは、ブレインストーミングの工程を繰り返す。

7. 助けを求めて祈る。積極的に解決策を探すことは、まさしく天の御父があなたに望んでおられることを行っていると言える。そして天の御父は、あなたが正しい方向に進んでいるという確信を与えてくださる。

課題は全て成長し、さらに良くなり、進歩する機会であることを覚えていてください。努力が必要になりますが、それは主が意図されることです。何より、課題を乗り越えるときに感じられる大きな達成感は最高のものです。

自立支援についてご関心がある方は,ウェブサイトをご覧になってください。