自立の原則その10:高潔さを示す

自立の原則その10:高潔さを示す

高潔さとはなんでしょうか。

ジョセフ・B・ワースリン長老は簡潔に定義しています。


高潔さとは、その結果にかかわらず常に正しく良いことを行うことです。またそれは単に行動ばかりではなく、もっと大切な点は、心の奥底から正しい思いを抱くことです。

ジョセフ・B・ワースリン 「高潔な人」 『聖徒の道』 1990年7月号、34

わたしたちは毎週礼拝に出席し、週の間に犯した罪を悔い改めながら聖餐を取るときに聖約を新たにします。しかし、自分自身の生活をよく吟味し、改善のための手段を講じていないのであれば、わたしたちは同じ過ちを何度も繰り返すことになります。進歩成長するには、高潔さを要します。

どのようにして高潔さを養うことができますか。

ラルフ・ジェームズ博士は「The Integrity Chain」と題する自書の中で、高潔さを培う方法をあげています。

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高潔さの最も偉大な模範の一人は、預言者ジョセフ・スミスの兄であるハイラム・スミスです。いつも弟の勧告に逆らい、実に弟を殺そうとしたニーファイの兄たち(レーマンとレムエル)とは違い、ハイラムは弟に対して忠実でした。彼は謙遜にジョセフの勧告に従い、数多くの伝道に出て、カークランド神殿およびノーブー神殿の建設のために聖徒たちをまとめました。教会で難しい課題に取り組む必要があるとき、ハイラムはそれを成し遂げてくれると常に信頼を置かれていました。ハイラムは死に至るまで弟の傍にいました。預言者ジョセフは兄に向かってこのように語りました。


ハイラム兄弟,あなたは何と忠実な心を持っていることでしょう。おお,わたしを心にかけてきてくれたことへの報いとして,永遠のエホバが永遠の祝福を冠としてあなたの頭に授けてくださいますように。

ジョセフ・スミス 『教会歴史』 5:107-108

Forbes.comの記事の中で、エイミー・リース・アンダーソンはこう言いました。


不正直で、ずるをして成功することをいとわない人の周りにいると、間違いなくあるパターンに陥ることになるでしょう。つまり始めは、彼らの行動に耐えますが、次第にその行動を受け入れ、最終的には同じことをするようになるのです。高潔な人としての名を成したければ、高潔な人の周りにいるようにしてください。

エイミー・リース・アンダーソン

高潔さは周りに広まるものです。わたしたちがこの原則に従って生活するとき、周りの人、特に家族にもそれが広まります。家族に与えられる最も素晴らしい祝福の一つは、高潔な人生を送り、彼らも高潔さを持てるように教えることです。箴言にはこのようにあります。


欠けた所なく、正しく歩む人—その後の子孫はさいわいである。

箴言20:7