自立の原則その11:学習と教育を求める

自立の原則その11:学習と教育を求める

キプリンガー(Kiplinger)によると、医療および技術関連の仕事は将来最も有力になると言われています。これは決して他の産業の価値がなくなるという訳ではないですが、将来の傾向を知ることで、現在のキャリアの中での成長や、昇進と個人の成長の機会をもたらすキャリアに向けて訓練を得ようという動機付けになります。

教育とは価値のある努力です。教義と聖約にはこうあります。

わたしたち​が​この世に​おいて​得る​​英知​の​一切​は、​復活​の​時​に​わたしたち​と​ともに​よみがえる。—教義と聖約130:18

教育や学びは様々な方法で得られます。専門学校や大学に通うこと、訓練コースを完了すること、ウェビナーや資格取得プログラムに参加することなどです。また、作業工程の中で学ぶこともできます。多くの職業において職場での広範囲におよぶ訓練と成長の機会が与えられます。

あなたが今学生で、自分に最適の職業進路を決めていないのなら、ジョブシャドウイングで様々な職業について学ぶことを検討してみましょう。友人や知人のネットワークの中で、自分の興味がある業界で働いている人を見つけます。その人を職場で数時間見学さえてもらえるようにお願いします。多種多様な職業について調査してください。

『若人の強さのために』にはこのようにあります。

教育は社会や教会でより大きな奉仕ができるようあなたを備えてくれます。自立し、家族や助けの必要な人を養うためのより大きな助けをあなたに与えてくれます。また将来の伴侶にとっては賢明な相談相手や同僚、将来の子供にとっては知識が豊富で有能な教師になれるようあなたを助けてくれます。—『若人の強さのために』 9

学生の中に往々としてみられる最大の間違いの一つは、スキルや才能を特定の業界とマッチングさせるのではなく、給料に基づいて職業を選ぶことです。これは将来職業への不満に繋がりかねます。まず取り掛かりに、アセスメントテストをしてみると良いでしょう。一つの選択肢として、careertest.netにあるテストを受けて、自分の性格について学ぶことができます。このテストは自分の姿勢や興味についての大まかな理解を与えてくれますが、どんな職業が自分に合っているかを考えるきっかけとなります。

十二使徒のダリン・H・オークス長老とクリステン・M・オークス姉妹はこう教えています。

知識を身に付けることは一生続けるべき神聖な事柄です。学ぶことは天の御父が喜ばれることであり、主の僕しもべであるわたしたちが熱心に携わるべきことです。—「学問と末日聖徒」 『リアホナ』 2009年4月号、26

この取り組みにおいて自分は独りではないことを忘れないでください。家族や近しい友人に自分の目標を伝えてください。最善の道を選べるように彼らとともに計画を立てて、仕事、家族、教育のバランスを維持できるようにしましょう。

ヘンリー・B・アイリング管長は次のように約束されました。

主は、主が皆さんにしてほしいことと皆さんが知る必要のあることの両方をご存知です。主は親切であり全てをご存知です。ですから主から与えられる奉仕に備えるために、主が学びの機会を備えてくださっていると自信を持って期待することができます。そのような機会を完全に認識することはないでしょう。しかし、生活の中で霊的な事柄を第一にするならば、祝福され一つの学問に導かれるように感じることでしょう。そして、さらに努力をする意欲が湧くでしょう。—“Education for Real Life”, Ensign, Oct 2002, 18-19

聖霊にふさわしくあるためにできる全てを行うときに、聖霊の導きが得られます。改善しふさわしさを維持するために努力するとき、初めはわからなくても、自分の生活を向上させる決断に向かって一歩ずつ導いてくれる促しを受ける権利があるのです。

ブルッキングス研究所のレポートにはこうあります。「アメリカ合衆国は、2008年に始まった恐慌から今もまだ回復しようとしています。年間300万件の仕事が増えていますが、賃金は低いままです。」 しかし、最後は勇気付けられる情報で締めくくられています。

「学生や労働者がより良いスキルや資格を得られるように助ける一方、企業に職業の質と賃金を上げるよう推奨することは労働市場の政策アジェンダの中でも高い位置にあります。」

自分自身の特質や興味を注意深く調べ、才能を伸ばすように努力し、導きを求めて祈るとき、主はあなたと祝福し、未来は明るいものとなるでしょう。