手話カンファレンス

手話カンファレンス2015春 (Please click here for the ENGLISH version)

手話カンファレンス2015春 (Please click here for the ENGLISH version)

─毎年の開催,手話の心と手話コミュニケーションの普及を目指して

2015年4月24(金),25日(土)の両日,東京神殿別館において松戸ステーク主催による手話カンファレンスが開催された。カンファレンスには,聴覚障害のある46人の兄弟姉妹及び手話関係者が全国から一堂に会し,教会手話通訳の技術向上と情報交換の場が設けられるとともに,手話による話し合いの活動により証を分ち合い,信仰を強める機会となった。

このカンファレンスについて,松戸ステークつくばワードの井上幸子姉妹は次のように語っている。「このカンファレンスの始まりは,横浜ステークの田中兄弟姉妹が開催された35年ほど前にさかのぼります。当初の目的は,全国に点在しているろう者がともに集うことにより,交流を深め,証を強め,ともに励まし合うこと,そして東京神殿での儀式を手話通訳を介して受けることでした。その後は断続的に開催されてきましたが,2012年からは毎年必ず行うと決め,昨年は2回開催することができました。」

井上姉妹はまた,このカンファレンスに熱意を注ぐ理由を尋ねられると,目を潤ませながら次のように語った。

「わたしは5年前に重い病に倒れ,生死の境をさまよい,奇跡的に回復することができました。それから,多くの人々から背中を押されているのを感じ,このカンファレンスを定期的に開催したいという気持ちが強まりました。今では,多くの人々の協力を得て,手話を広める業が着実に進められているのを感じ,とても感謝しています。」

手話を学ぶ祝福は,ろう者だけでなく,健聴者にももたらされる。広島ステーク三原支部の香川雅子姉妹は,昨年初めて手話カンファレンスに参加した時の経験についてこう語る。「初めてのカンファレンスで,賛美歌の手話表現を教えてもらい,賛美歌の意味を深く考えました。これまでは,日本語であるにもかかわらず,よく理解しないまま歌っていたことに気づきました。歌詞の意味を深く考えたとき,イエス・キリストがこれほどまでわたしたちを愛してくださっていたことに気づき,胸がいっぱいになり,手話をしながら涙が出ました。この手話カンファレンスで得たものは手話通訳の技術だけではなく,そのように心に感じた事柄でした。支部に戻って会員の皆さんに教えたとき,彼らも同様に,声だけで歌うときに比べてより一層,イエス・キリストのお気持ちを知る機会になったと伝えてくれました。」◆