リアホナ2005年8月号|沖縄でのスペシャルオリンピックス地域大会を宣教師が支援

沖縄でのスペシャルオリンピックス地域大会を宣教師が支援

6月に開催されたスペシャル・オリンピックス沖縄大会の期間中,沖縄で伝道している宣教師がボランティアとして参加した。アメリカ空軍がスポンサーの一つになっている大会のため,空軍で末日聖徒の従軍牧師を務める教会員を通じて宣教師への参加依頼があった。夫婦宣教師として召されているウッド長老姉妹が調整を行い,沖縄で働く29人の専任宣教師が通訳や様々な形でのボランティアに従事した。宣教師とスペシャル・オリンピックス沖縄大会の実行委員会との調整役を務めたウッド姉妹は「計画の段階から委員会へ出席しました。すばらしい経験でしたが,いちばんの問題はわたしが日本語をうまく話せなかったということです」と笑う。ウッド姉妹はゾーン・リーダーの宣教師の助けも得ながら計画を進めた。宣教師たちには赤いTシャツが支給され,それを着用しての奉仕活動であったが,宣教師のネームタグ(名札)はつけないことにした。「アスリート(競技参加者)たちの家族や友人と触れ合う機会が多かったのですが,だれもが宣教師に驚いていました。どうしてそんなに上手に日本語が話せるのかと不思議に思い,理由を尋ねてくるんです。わたしたちは伝道活動として取り組んでいたわけではありませんが,わたしたちが宣教師であり,どのような目的で沖縄に滞在しているのかを説明しなければならない場面が頻繁にありました。だから,ネームタグは必要ないんです」とウッド姉妹は話す。

ウッド長老姉妹をはじめ宣教師たちは,障害を持つアスリートと接することで様々な思いを新たにすることができたと語る。「彼らと接していると,天父と彼らが非常に直結した関係にあるように感じました。わたしは過去にスペシャル・オリンピックスには参加したことがなかったのですが,こんなにもすばらしい経験ができるイベントだとは想像していませんでした。参加した宣教師のだれもが同じように感動していました。」

教会では今年3月に長野で開催された冬季世界大会へのボランティア登録も奨励した。来年には熊本で日本大会も開催されるため,すでに福岡伝道部では宣教師がボランティアとして参加することを承認している。同様に多くの教会員もボランティアとして参加する国内大会になることだろう。教会では今後もスペシャル・オリンピックスへの支援を継続していく予定である。◆