末日聖徒イエス・キリスト教会 教会職員募集 人事対談

教会職員募集 人事対談

サブストローム(以下 サ):まず、大久保兄弟とパブリッシングサービス部について簡単に紹介して頂けないでしょうか?

大久保(以下 大):はい。私は、昨年の1月に管理本部に転職してきた比較的新しい職員です。管理本部に来る前は、ブリガムヤング大学の大学院で経営学を学び、その後はインターネットの会社でマーケティングの仕事をしていました。今は、パブリッシングサービス部の部長として働いています。

パブリッシングサービス部は、ソルトレーク本部では3年ほど前に、アジア北地域では昨年1月に組織された新しい部署で、資材管理部にあった翻訳、制作、メディアの3つの機能を引き継いで分離しました。この3つの機能をみてお分かりになるかもしれませんが、パブリッシングサービス部は、主や預言者のメッセージをより効果的に広めるための「コミュニケーションデザイン」をするのが使命だと個人的に理解しています。

サ:今回の募集ポジションであるメディアプロデューサーマルチメディアスペシャリストというのは、どのような仕事なのでしょうか?

大:募集要項にも掲載していますが、メディアプロデューサー/マルチメディアスペシャリストは、教会が制作する動画制作プロジェクト、およびウェブやソーシャルメディアなどのデジタルマーケティングのプロジェクトを進める責任を持っています。

サ:最近は動画の制作が多いようですね。

大:動画については、バイブルビデオやモルモンメッセージなどをはじめとするソルトレーク本部が制作する動画の字幕や吹き替え版の制作が恒常的にあります。最近ではMeet the Mormonsという教会が制作したドキュメンタリー映画の字幕制作と吹き替えの収録も行いました。日本語版は近日公開予定です。

教会本部が制作する映像については、ここ数年、作品のクオリティがもの凄く上がっていることにお気づきになった方もいるかもしれません。本部では、ハリウッドで経験を積んだスタッフや、長年広告代理店で働いていたプロのプランナーなどを職員として採用し企画から制作までを進めています。

アジア北地域としては、地域会長会からの意向で、昨年から「LDS Local +」シリーズという日本のニュース動画の配信を始めています。こちらは、企画、収録、編集まで、すべて東京オフィスのメディアの部署で行っています。

例えば、つい先日は札幌神殿のモロナイ像の動画を、公式サイトとFacebook上に公開しましたが、これは外注業者の方々と協力し、東京オフィスで制作したものです。公開数日で再生回数が5,000回を超えたのは嬉しかったですね。

サ:ウェブやソーシャルメディアなどのデジタルマーケティングの仕事についても詳しく教えて頂けますか?

大:近年、教会は本当に様々なオンラインのメディアを活用するようになってきていますが、現在東京オフィスで管理運営しているのは、日本教会公式サイト(ldschurch.jp)とFacebook、Twitterの公式アカウントなどになります。

これらのメディアを運営するのが仕事の一つですが、今後、ソルトレーク本部との調整の中で、東京オフィス側で、もっと多くのウェブサイトやソーシャルメディアを管理する必要が出てくる可能性もあります。

また、ソルトレークが管理しているといっても、日本の実情にあった最適な形を提案していくのは東京オフィスの責任です。例えば、リアホナローカルページにも掲載されましたが、76万回再生され、2.1%(通常は平均0.5%)というクリック率を出したYouTubeイースターキャンペーンは、東京オフィスのスタッフが、日本人の文脈にあったメッセージを考え、積極的に変更を働きかけた結果として実現したものです。

サ:この仕事の魅力はいろいろあるかと思いますが、いくつかご紹介いただけますか?

大:この仕事の面白い点の一つは、世界標準の様々なテクノロジーやサービスに触れることができることだと思います。例えば、教会はウェブの解析ソフトにAdobe Analyticsというサービスを使っていますが、これは世界中の大企業が導入している世界標準のサービスの一つです。

パブリッシングサービス部のマネージングディレクターは、教会は今後「トップフォロワー」として世界最先端の技術やサービスを積極的に取り入れて主の御業を速めることを方針の一つに置いていますので、すでに利用を始めている技術やサービスに加え、常に最先端のものを取り入れていくことになると思います。

また、普段の仕事の中では、国や人種を超えた、様々なステークホルダーと一緒に仕事ができるのもこの仕事の魅力だと思います。地域会長会や他部署の方々や、同じアジア北地域内の韓国やグアムのスタッフはもちろん、ソルトレークの様々な部署のスタッフと働く機会があります。

サ:英語力はどの程度必要なのでしょうか?

大:仕事の特質上、最低でもビジネスレベルで英語を使いこなす力は不可欠です。英語を使った電話会議やプレゼンテーションなどは頻繁にありますし、仕事のメールについては、日本人同士であっても基本的には英語となります。

サ:求める人材像は募集要項に記載してありますが、何か補足することなどはありますか?

大:人材像については記載されている通りですが、一つ付け加えるとしたら「自発性」と「コミュニケーション能力」でしょうか。グローバルな教会という職場の特性上、プロジェクトの関係者が世界中にいるため、国境をこえて人を巻き込んで様々なプロジェクトを完遂する力が必要です。そのため、指示を待たずにグイグイと自発的に仕事を進めていける積極性と、高い調整能力のある方に是非来て頂きたいと考えています。

サ:技術的なところは如何でしょうか?どの程度、深い知識が必要なのでしょうか?

大:技術力はもちろん必要です。ただし、仕事の内容が多岐に渡るため、「深さ」よりも「広さ」を持っている人の方が、この仕事で活躍できるのではないかと思います。常に視野を広く持って、様々な案件に柔軟に対応できる姿勢が大切です。

深い知識や技術が必要になる場合は、有能な外注の方々に補完して頂ければ良いわけで、むしろ幅広い知識を使って全体像を理解し、プロジェクトマネージャーとして個々のタスクやプロジェクトを回せる能力が求められると思います。

そのため、スペシャリストとしてクライアントの要望をよく理解した上で、ビジョンを持って外注業者の方々にどのように撮影して欲しいのか、また編集や収録などを行う過程でどのような作品に仕上げていけばいいのかを的確に伝えられる能力が重要になってきます。

時には撮影現場に行き、自分自身でカメラを持って簡単な撮影を行ったり、編集をしたりする必要もあります。なので、カメラの撮影技術や動画編集の技術を持っていればそれらを活かすことが出来ます。

サ:最後に、パブリッシングサービス部が進もうとしている方向性について教えて頂けますか。

大:パブリッシングサービス部としては、主の御業を速めるために、「発進力」にさらなる磨きをかけたいと考えています。動画制作のような仕事に携わっていると、完成したところがゴールのような錯覚を覚えることがありますが、完成は人々にメッセージを伝えるスタートラインに立ったに過ぎません。本当に変化を起こすためには、より多くの人々に、より深くメッセージを伝えていく必要があります。

そのためには、日本の会員たちが本当に必要としているメッセージを、より利便性の高い形で、タイムリーに発信していくことが求められています。こうした活動に情熱を感じて、ともに主のために働きたいと考えている方々からのご応募をお待ちしています。

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