LDSファミリーサービスが電話相談室を開設

LDSファミリーサービスが電話相談室を開設

──専門家に直接相談し,支援を受ける機会を提供

──専門家に直接相談し,支援を受ける機会を提供

LDSファミリーサービス日本事務局では,2010年1月5日から電話相談室を開設した。教会員であればだれでも,それぞれの相談分野ごとに決められた時間帯に,050-5534 ここみよ-7832 なやみに番へ電話をすれば,各分野の専門家と直接,相談することができる(右下の一覧表参照)。ビショップの許可が必要といった条件もない。「ほんとうにお気軽に,お電話いただきたいと思います」とLDSファミリーサービス日本事務局ディレクターで地域七十人の西原里志 長老は呼びかける。開設から約1か月で寄せられた相談は50件弱。この相談室についての周知が進めばさらに増えるだろうと西原長老は予想する。

この電話相談室はスカイプイン(SkypeIn)というインターネット電話サービスを利用している。電話を受けるのは,カウンセラーとして訓練を受けた傾聴の専門家や,医師,ソーシャルワーカー,ケアマネージャー,臨床心理士,特別支援教育士などで,全員が専門の資格を持つ。現在,18人の専門家ボランティアが電話相談の応対に当たっている。

担当者がパソコンから電話相談室のIDへログインすると,担当者の居場所にかかわらず,この番号にかかってきたすべての電話を受けることができる。担当時間が終わればログアウトし,次の担当者がそこにログインする。時間帯ごとに1人の担当者が待機しており,ある人の電話相談中に別の人が電話をかけると話し中となる。これまで1件当たりの平均相談時間は15分から20分である。インターネット電話なので,発信者が日本国内のどこに居住していようとも,固定電話または携帯電話の市内通話料金で話すことができる。(海外からの場合は国際通話料金がかかる。)

この電話相談室を設置した背景について西原長老はこう語る。「LDSファミリーサービスが行った昨年と一昨年のカウンセリングの内容を分析すると,その3分の1ほどは,専門カウンセリングを受けなくても,専門家がちょっと相談に乗ってあげれば問題解決できたと思われるものでした。(専門カウンセリングは通常,ビショップ/支部会長からの要請で行われる。)それならば,ここに直接電話して相談していれば,ビショップのところに行く前に解決できることもあるのではないか。それでこの電話相談室を設けたのです。

電話相談ですから具体的にアドバイスをもらえます。例えば介護でしたら,どこに行ってこういう手続きをすればいいですよ,とか。どちらかというと,よりテクニカル(技術的・専門的)な部分でお手伝いします。問題や悩みになりかけていたものが,悩みになる以前にすぐ行動できるので,すごくシンプルですよね。電話相談でそういう点を解決して,あとは心の部分や霊的な部分をビショップのところで助けてもらえれば,より効果的に個人や家族を支援できることでしょう。」◆