二人の使徒と七十人会長会が来日する

二人の使徒と七十人会長会が来日する

クック長老,スティーブンソン長老,ゴング長老のアジア北地域訪問

クック長老,スティーブンソン長老,ゴング長老のアジア北地域訪問

の5月,十二使徒定員会会員のクエンティン・L・クック長老,ゲーリー・E・スティーブンソン長老,そして七十人会長会のジェリット・W・ゴング長老が,エリア・レビュー(地域の視察)のため日本を訪問した。

日本での日程は, 5月21日(土)の午後,福岡で開催された神権指導者大会から始まった。この集会には,アジア北地域会長会第一顧問の山下和彦長老と地域七十人の林 徹長老が同行した。その後,夕方に福岡神殿の視察を行った。

翌22日の安息日,3人の長老は別々の地区に分かれて大会を管理した。クック長老は午前に福岡ステーク大会,午後には福岡伝道部大会を管理。スティーブンソン長老は午前に広島ステーク大会,午後に神戸伝道部大会を,そしてゴング長老は午前に長崎地方部大会,午後に佐世保軍人支部ファイヤサイドをそれぞれ管理した。

政治指導者との会談

24日(火),3人の長老たちは東京に集まり,アジア北地域会長会のスコット・D・ホワイティング会長とともに,オピニオンリーダーの表敬訪問のため各地に赴いた。世界各地を訪問する十二使徒や中央幹部は,地域社会で影響力のある,あるいは今後影響を及ぼすであろうオピニオンリーダーとの会談を行う。それは,各地の教会員と宣教師による主の業がさらに推進され,会員の信教の自由が擁護されることを目的としている。

まず内閣府を訪れた3人は,東京オリンピック・パラリンピック担当大臣の衆議院議員との会談に臨んだ。過去にベドナー長老,ネルソン長老,ホランド長老といった使徒たちとの交流もあった遠藤大臣は,当時の経験について懐かしく回顧し,東京オリンピックの開催準備の話題では,大会成功のために多くの人々の支援が必要であると強調した。クック長老は,2002年のソルトレーク・シティー冬期オリンピックについて触れ,その経験から東京オリンピック開催時には,ボランティア等を通じて教会が支援できることも伝えた。また,スティーブンソン長老とホワイティング長老がかつて日本で宣教師として奉仕したことに加え,昨年の10月にスティーブンソン長老が,日本語を話すことのできる初の十二使徒として召されたことも紹介した。遠藤大臣からは,アメリカ大統領選挙に関する見解を尋ねられたが,これに対しクック長老は,教会が常に政治的に中立的な立場を取っていることを説明するとともに,『家族 — 世界への宣言』のメッセージを紹介した。そして会談を記念し,『家族 — 世界への宣言』にある夫婦の大切さに関する引用文と札幌神殿のイメージ画が刻まれたプレートが遠藤大臣に進呈され,札幌神殿オープンハウスの招待状も手渡された。

また3人は,かねてから教会と親交のある自民党の幹事長を表敬訪問した。谷垣幹事長は,教会が日頃から取り組んでいるさまざまな人道支援活動に感謝の気持ちを表した。夫人に先立たれた谷垣幹事長にクック長老は,永遠の家族の大切さについて話し,愛する人とのきずなは永遠に続くというメッセージを込めて記念のプレートを進呈した。谷垣幹事長は,多忙を極めるスケジュールにあって,教会指導者との会談は心が癒やされる機会であると感謝を表した。

その後,クック長老とホワイティング長老は駐日メキシコ大使館を訪問し、カルロス・フェルナンド・アルマダ・ロペス大使との会談に臨んだ。両長老は大使から直々に,特別な来賓を迎える応接室に案内され,重要な賓客として歓待された。100万人以上の教会員を擁するメキシコにおいて,末日聖徒イエス・キリスト教会は多大な良い影響力を及ぼしている,とアルマダ大使は称えた。大使はソルトレーク・シティーに何度も訪問したことがあり,「カーナビなしに,どこでも行けるほどです」と親しみを込めて語った。アルマダ大使は教会員ではないが,常々,教会のすばらしい働きに注目していると話し,十二使徒と直接会える機会を光栄に思う,と喜びの気持ちを表した。家族を大切にする大使として定評のあるアルマダ大使に,クック長老はその姿勢と行動を称え,家族の一致を象徴する像を進呈した。会談の大半は,互いの家族や子供たちとの経験を分かち合う楽しい時間となった。

25日(水),クック長老は札幌に向かい,夜に札幌神殿地区の会員を対象としたディボーショナルを管理した。この集会のお話の抜粋はこの記事に掲載されている。

一方,スティーブンソン長老とゴング長老は仙台に向かい,午後に仙台伝道部大会に出席した。翌日,3人の長老たちは札幌に集まり,午前に札幌神殿を視察,午後は札幌伝道部大会に出席した。

日本での全ての日程を終えた一行は,グアム・サイパンに向けて出発した。

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