韓国・仁川にアジア最大級の集会所が完成

韓国・仁川にアジア最大級の集会所が完成

─文化の夕べとオープンハウスを実施

この春,韓国の仁川に,アジアで最大規模となる集会所が完成し,お披露目の文化の夕べとオープンハウスが開かれた。

摩天楼の立ち並ぶ仁川は,首都ソウルから1 時間ほどの,近年著しく発展している都市である。仁川ステークセンターは,総床面積3,724 平方メートル。1 階に玄関ロビーと広大な駐車場,2 階には礼拝堂,バスケットゴールを備えた多目的ホール,バプテスマフォント,ステーク・ワードのオフィス,図書室,授乳室,家族歴史センター,キッチンと扶助協会室,ラウンジと屋外テラスなどを備える。3 階は教室群,4 階は全フロアが屋内運動場となり,フットサルなどのスポーツ活動が行える。この集会所は,現時点でのアジア最大の建物であり,今後は韓国で5,900 から8,600 平方メートル級の,さらに巨大な集会所の建設も計画されている。

韓国では現在,首都ソウルで政府による大規模な都市再開発が進められており,これまでソウルにあった多くの集会所が移転を余儀なくされた。アジア北地域会長会ではこれを逆に機会と捉え,これまで多くあったユニットの統合を進めている。大きな集会所を幾つかのユニットが共同で使う。

1 ユニットの人数を多くすることで召しの兼任を避ける。会員が互いにキリストのように仕えること( Minister)に集中できるようにし,福音の本質である「真の改心」へ至ることができるよう意図されている。

2015 年4 月24 日,文化の夕べが開かれた。初等協会や独身会員の音楽発表に始まり,中規模編成の弦楽合奏と合わせてのテナー独唱,ソプラノ独唱,会員による大編成コーラスに至るまで,総じてプロ水準の演奏が繰り広げられた。

翌25 日はオープンハウスが開かれる。

韓国はアジアでも有数のキリスト教国であり,人口の3 割(カトリック1 割,プロテスタント2 割)がキリスト教徒である。町中でも,日本とは比較にならないほど多くの,十字架を掲げた教会が目につく。そうした宗教風土にあって末日聖徒への風当たりは強い。オープンハウスの展示では,末日聖徒がイエス・キリストの教会であること,モルモン書はイエス・キリストのもう一つの証あかしであり,歴史的にも聖書世界と密接に関係していることが強調された。

セレモニーでは,地域から招かれた宗教指導者らが祝辞を述べた。教会からはカトリック教会をはじめ複数の団体に,人道支援としてそれぞれお米600 キロが寄贈され,地域社会と手を携えて奉仕活動に取り組んでいく末日聖徒の姿勢が伝えられた。◆