リアホナ2014年9月号 日本で初めて家族歴史フェアを開催

日本で初めて家族歴史フェアを開催

ルーツテックの熱気を日本で─東京ステークを皮切りに,全国各地で開催へ

東京ステークが主催する「家族歴史フェア」が2014 年7月19日,中野の東京ステークセンターで日本で初めて開催された。約4 時間におよぶ催しでは,「ファミリーツリーの説明と質疑応答」,「どのように系図を調べるか」,「青少年による家族歴史の探求の仕方」,「青少年が実際に情報をファミリーツリーに入力するコーナー」,「移民記録」,「ルーツテックビデオの上映」などのテーマに分けられ,それぞれ1 時間のセッションが行われた。約100人の来場者は,セッションの間の休憩時間を利用して情報を交換したり,10 組ほどの家族による, 家系図や家族歴史探求資料の展示ブースを閲覧するなど,誰もが家族歴史探求を楽しめる機会が設けられていた。

ステーク家族歴史センターのディレクターである榎本邦子姉妹は,数年前に,ユタ州ソルトレーク・シティーの教会家族歴史伝道部で家族歴史宣教師として奉仕した経験を持つ。伝道中に,アメリカで開催される「ルーツテック」(Rootstech )の存在を知った。ルーツテックとは,教会が主催する,家族歴史をテーマとした一大コンベンション(大会)である。巨大なホールで開催され,最新のIT 技術による家族歴史の探究方法やツールが展示されるほか,中央幹部が登壇し,映像などを駆使して霊感あふれるセッションが繰り広げられる。

榎本姉妹は伝道中に,最先端の家族歴史データベースについても学んだ。「ルーツテック」のウェブページ※ 1 で家族歴史フェアの勧めがあることを知り,それが今回のイベントを計画するきっかけとなった。

榎本姉妹は,今,日本でできる家族歴史の活動を行っていきたいという熱意を抱いてこう話す。「まだまだ改善点はありますが,今後はワードレベルで同じような催しを設け,より多くの人たちが家族歴史に触れる機会にしていきたいです。」

来場者からは様々な声が寄せられた。「質問したいことがあっても日曜学校の家族歴史のクラスだけでは時間が十分ではないので,このような機会が設けられて良かったです。」「ファミリーツリーの内容が随時更新されていくので,現時点での新しい情報を得るために参加しました。」「家族で唯一の教会員なので,探求方法を学びに来ました。」

この「家族歴史フェア」は今後,関東地区や北海道,沖縄などで幾つかのステークが開催を計画している。◆