リアホナ2014年4月号 教会の女性の組織に始まった大きな変化

教会の女性の組織に始まった大きな変化

若い女性 中央管理会の一員が日本から召される─名古屋東ステーク 山口めぐみ姉妹

来る 2014年 3月 28日 に は,教会歴史上初めて中央女性集会が開かれる。教会は,年に1度の成人女性の集会と若い女性の集会を交互に開く代わりに,8 歳以上の女性を対象とする集会を半年に1度合同で開催することを決定した。「この集会の意義の一つは,8 歳から 88 歳まで,あらゆる年齢の若い女性が互いに導き合ううえでお互いがどれほど大切な存在かを理解できることだと思います」と中央若い女性会長のボニー・L・オスカーソン姉妹は語る。「あらゆることが平等でなければならないというメッセージが発せられるこの世にあって,わたしたちは,女性,特にこの世における自分の役割を理解しようと努めている若い女性に,彼女たちには特別な賜物とこの世で果たすべき特別な役割があることをもう一度強調する必要があると考えています。」

またオスカーソン姉妹は,若い女性の新たな中央管理会会員を召したことを発表した。ユタ出身の4人の管理会会員と,アフリカ,ブラジル,日本,ペルー,ニューヨーク・シティーなど,ユタ以外の地域に住む 5 人の管理会会員の女性が加わる。日本からは名古屋の山口めぐみ姉妹が召された。「彼女たちは世界各地でわたしたちの目となり耳となるでしょう。現代の技術のおかげで,世界各地の姉妹たちと簡単にやりとりすることができます。電話会議や携帯電話,電子メールが全世界で手軽に利用できるようになったため,若い女性中央管理会とのやりとりも簡単にできます。この教会はもはやユタの教会でもなければ,アメリカの教会でもありません」とオスカーソン姉妹は強調する。「技術のおかげで教会は狭くなりました。世界各地の必要に対処することができますし,技術を通して全ての人に届けられるメッセージは重要だと思います。」 若い女性におけるこの試みについては中央扶助協会,中央初等協会の会長会も大きな期待をもって見守っている。やがて扶助協会・初等協会でも同様のシステムを取り入れる可能性がある,とオスカーソン姉妹は示唆する。

山口めぐみ姉妹の紹介

若い女性が福音の中で成長できるよう助けるには,救い主がされたように一人一人に手を差し伸べる必要があることを,中央若い女性管理会の姉妹たちは知っている。山口めぐみ姉妹も生活の中でそれを実践してきた。中央若い女性管理会の一員として召されたとき,山口姉妹はワード若い女性会長として奉仕していた。これまで,ステーク若い女性会長やステーク初等協会会長など,ステークやワードにおける他の会長会でも奉仕してきた。

山口姉妹のワードには11人の若い女性がいる。全員が学校で唯一の教会員であり,地区内の様々な場所に住んでいる。山口姉妹は彼女たちを一人一人強める方法を見いだそうとしている。「彼女たちは特別な存在です。一人一人が大切であることを伝えたいと思っています。一人一人と個人的に話をするようにしています。たくさんの誘惑に遭っている子供たちもおり,どうしているか聞くのにメールをしたりします。」

日本仙台伝道部の宣教師として奉仕していたとき山口姉妹は,一人一人に仕え,教え,導くことの力について学んだ。「いちばん学んだことは御霊の促しを感じ,認め,それに従うことでした。また自分が神様の子供だということが分かると人は,とても強くなれることも知りました。」 山口姉妹はそのメッセージを心に刻み,御霊にふさわしくあり続ける必要性を常に心に留めてきた。通訳者として働く山口姉妹は,日本を訪れる教会の中央の指導者のために通訳する機会に恵まれてきた。その際は,言語の技能を磨くことより霊的な備えの方がはるかに重要だと彼女は語る。「自分がふさわしくなければいけません。大事なことは御霊を感じながら通訳することです。御霊がなければうまく通訳できません。中央幹部が来られるときは同行させていただきますが,時々分からない言葉もあります。でも一旦,口を開くとちゃんと言葉がて来ます。本当に不思議ですけれど,御霊があればそういうことが起きます。」

福音に喜んで従い,御霊を受けるにふさわしくあり続けるために,時には周りと違う生き方をする必要もある。周りに教会員があまりいない国で,若い女性が教会員として生活することの難しさを山口姉妹はよく知っている。しかし友情から力を得てきた。「初等協会やセミナリーの頃からの友達はずっと続いていきます。大変なことがあってもいつも話を聞いてくれる人がいます。自分が独りではないとだれもが実感できます。それはとても助けになります。」◆