リアホナ2013年8月号  「熟年の夫婦をもっと大勢必要としています」教会奉仕宣教師という選択

「熟年の夫婦をもっと大勢必要としています」教会奉仕宣教師という選択

2010年10月の総大会で,トーマス・S・モンソン大管長は経験豊かな教会員に次のようなメッセージを伝えました。「そして熟年の兄弟姉妹の皆さん,わたしたちは熟年の夫婦をもっと大勢必要としています。現在奉仕している,また過去に奉仕した忠実な夫婦の皆さん,イエス・キリストの福音に対する皆さんの信仰と献身的な奉仕に感謝しています。皆さんは進んでよく奉仕し,非常に良い働きをしています。」(「再びともに集い」『リアホナ』2010年11月号)

預言者は,2012年10月の総大会の冒頭のあいさつで,繰り返し次のように述べています。「わたしたちは引き続きもっと大勢の年配の夫婦を必要としています。事情が許し,退職することができ,健康上可能なら,専任宣教師として奉仕する準備をするようにお勧めします。夫婦が一緒に御父の子供たちに仕えるとき,二人はともにもっと大きな喜びを得られるでしょう。」(「大会へようこそ」『リアホナ』2012年11月号)

大管長会と十二使徒定員会は,これまでこの同じ原則を教えてきました。預言者とほかの指導者が教会の会員に対して短い期間に一つの教えや勧告を繰り返し述べるとき,わたしたちは何を学ぶことができるでしょうか。述べられていることが預言者にとって優先順位の高い,重要な事項であるということにわたしたちが気づけるようにと願います。

アジア北地域での奉仕宣教師の機会

アジア北地域ではシニア宣教師を非常に必要としています。現在,専任の夫婦宣教師と姉妹宣教師が神殿,伝道本部,伝道地,セミナリー・インスティテュート,家族歴史部,福祉部,LDSファミリーサービス,職業支援センター,結婚相談などにおいて奉仕の業に携わっています。召された人の多くは夫婦として奉仕していますが,夫,妻,独身の男性や女性も,専任宣教師,教会奉仕宣教師,またボランティア奉仕者として奉仕する機会があります。

専門職,熟練者,特殊技能や職務経験を持つ教会員は,ボランティアとして奉仕することができます。この奉仕は個人的に,あるいはワードやステークの範囲内で提供することができます。会員はまた,然るべき部門に連絡を取り,奉仕を申し出ることもできます。ボランティアには人脈を広げる機会があります。教会は急速に発展しており,「熱心に善いことに携わる」ことはとても重要です(教義と聖約58:27)。ボランティアは,以下に掲載されている,教会奉仕宣教師が奉仕するすべての分野で支援を申し出ることができます。

この後の記事には教会奉仕宣教師について焦点が当てられています。

『手引き 第1部』には教会の奉仕宣教師に関し,次のガイドラインが提示されています。

● 世界各地のふさわしい会員に奉仕の機会を提供する。

● 普通は教会の部門で働く。

● 通常,6か月から24か月間召される。奉仕期間の延長も可能。

● 週に8時間以上32時間未満で奉仕する。

● 通常は自宅で生活する。

● ふさわしい会員が健康や経済,家族,その他の問題のために専任宣教師として奉仕できない場合,一つの有効な選択肢となる。

● 教会奉仕宣教師は,ステーク会長によって召され,ビショップによって任命される。

自身の技術や才能が生きる

教会奉仕宣教師の必要性が高まっています。このような宣教師は,指導者が行方の知れない羊を見つけ出して養ったり,貧しい人の必要を満たしたり,難しい状況に対してよく考え,答えを見いだしたりできるように,自分が身に付けてきた技術や才能を使って,きわめて重要な役割を果たすことができます。個人や家族,ワードの成長のために,人材や手段,プログラムに関する情報を提供したり,活用したりすることができます。そのような宣教師はLDSファミリーサービスや職業支援センターを含む福祉部,また人事部,資材管理部,家族歴史部などで必要とされています。将来,ほかの部門においても教会の奉仕宣教師に対する必要性が生じてくる可能性があります。

教会奉仕宣教師として奉仕するに際して,個人または夫婦はビショップに自分の希望を伝えることができます。ビショップは個人や夫婦に宣教師として奉仕するよう勧めることができます。ビショップやステーク会長は希望の部門に連絡を取り,その時点で奉仕する機会があるかどうかを確認します。

奉仕する部門に特有の事柄についての訓練は受けられます。また,世界の変化に伴い,教会奉仕宣教師はコンピューター(おもにWindows),インターネット,電子メール,スカイプなどの伝達手段に日常的にアクセスでき,使いこなせる技術があることが望まれます。

教会奉仕宣教師として奉仕するために惜しみなく時間と才能を提供してこられた方々に心からの感謝と愛をお伝えしたいと思います。彼らの犠牲は天に記録されています。彼らの献身によって,これまで助けてきた人たちや,彼ら自身の家族が祝福を受けてきましたし,これからも引き続き祝福を受けることでしょう。わたしたち一人一人が自分たちにできることを認識し,奉仕する決意ができますように。◆

◉この項についてのお問い合わせは─ 教会奉仕宣教師事務局  03-3440-2351(担当:野﨑