リアホナ2013年4月号  生ける預言者の言葉には「安全」があります

生ける預言者の言葉には「安全」があります

─管理ビショップリック第二顧問 ディーン・M・デービーズビショップ

2013年2月28日,仙台地区特別集会が仙台ステーク上杉ワードで開催され,管理ビショップリック第二顧問のディーン・M・デービーズビショップ,アジア北地域会長会第一顧問で七十人の山下和彦長老,田鶴子姉妹が出席した。ステーク内の会員はもちろん,大勢の宣教師と伝道部会長夫妻も参加し,200人以上が詰めかけ,外の寒さを忘れるほどの熱気に包まれた。

ダーラ・J・デービーズ姉妹,山下姉妹のお話の後,デービーズビショップがユーモアを交えながら話を始めた。始めに「主が自分に何を望んでおられるかを知りたい人はどのくらいいますか」と言って挙手を求めた。参加者が手を挙げる様子を見た後,今日の話のために,ほんとうによく考えて祈ったと話すデービーズビショップは,こう切り出した。「わたしが皆さんに知っておいていただきたいのは,トーマス・S・モンソン大管長が,今日わたしがここに来ているのを知っているということです。そして,モンソン大管長は,『日本の皆さんに「愛しています」と伝えてください』と話していました。」

デービーズビショップは責任上,中央幹部,とりわけ大管長とともに働く機会が多いと言い,トーマス・S・モンソン大管長との出来事を話した。

「わたしはずっと神殿の敷地の管理運営の業務をしていました。その予算の調整委員会にも出席していました。ここ10年ほど,その会で大管長が祈ったのを聞いたことがありませんでした……が,少し前に大管長の祈りが予定に組まれていました。わたしはどんな祈りだろう,と興味を持って聞いていました。」ところが,デービーズビショップが実際に大管長の祈りを聞いたとき,まったく驚くことはなかったという。

「大管長は,貧しい者,困っている者,そして教会員のレスキューのために祈りました。皆さんは,モンソン大管長というと『あのレスキューの大管長』と思うことでしょう。わたしは彼がまさにそのように祈ったのを聞いて,彼がレスキューについて,真心からそう思っていることが分かりました。」デービーズビショップはその立場から見た大管長の様子を話すことで,生ける預言者の存在を日本の会員に身近に感じてほしいという思いから,幾つかのエピソードを紹介した。

その中には,ゴードン・B・ヒンクレー大管長との逸話もあった。ヒンクレー大管長は多くの神殿を建てたが,決して建設の承認をするだけのようなことはなく,用地の場所や状態,交通の便など,そこに参入する人のことを深く考え,心に留めていたという。デービーズビショップはそのような様子を何度も目の当たりにし,神殿に関して多くの奇跡が大管長を通して行われたと証した。

その後,預言者に関しての聖句として有名なアモス3:7をゆっくりと読み,次いで教義と聖約107:91-92を引用した後で,こう証した。「今晩はっきりと,トーマス・S・モンソンは預言者,聖見者,啓示者であること,そして主は預言者を通して語られることをお伝えします。」

そして,生ける預言者がいるだけでなく,彼らに従うことの重要性についてこう語った。「わたしたちは御霊によって導かれたいと望んでいます。世界には様々な声が蔓延してい……(るからで)す。恐れや不安,絶望,混乱などがあります。しかし……預言者の言葉の中には『安全』があります。」

主がわたしたちに望んでいることが何かを知りたければ,それは生ける預言者の言葉の中にあり,わたしたちはそれに従う必要があるとデービーズビショップは語った。

最後に話した山下長老も,モンソン大管長の日本人への愛と生ける預言者に対する証を強調した。

閉会の賛美歌で「感謝を神に捧げん 預言者の導き」と歌う出席者全員の歌声が力強く響いていた。◆