リアホナ2011年4月号 わたしにもできるレスキュー:友達を誘ってefyに行こう

わたしにもできるレスキュー:友達を誘ってefyに行こう

  エスペシャリー・フォー・ユース見聞録❻

──東京セッション・ディレクター 伊佐 善明

先日開かれた千葉ステーク大会終了後のことです。会場のあちこちで人々が親しくあいさつを交わしていました。若い女性のグループも元気に談笑していましたが,その中に見かけない顔があったので,わたしは輪に加わって彼らにあいさつをしました。

ところが,わたしが差し出した手に反応はなく,右手は宙を舞って寂しく戻って来ました。「あれれ,嫌われたかな」と思った瞬間,若い女性の一人が説明しました。「伊佐兄弟,この子たちはまだ教会員ではないんです。真帆ちゃんと萌ちゃんのお友達です。でもステーク大会に出席するのは今回で2度目なんですよ。」嫌われたのではなく,彼らが教会流のあいさつに慣れていなかったのだということが分かり,わたしは少し安堵しました。

気がついたら教会に

江澤真帆姉妹( 中3)によると,「一人のお友達とは,小学校6年生のときに,どちらからともなく一緒に帰ろうということになり,気がついたら教会にも来ていて,一緒にガールズキャンプにも行くようになった」のだそうです。わたしは「気がついたら」という言葉に感動しました。江澤姉妹はあくまで自然体なのです。何かを自分がしてあげたとかやってあげたという意識がまったくないのです。多喜萌姉妹も「ガールズキャンプで同じ部屋になったのがきっかけで,それ以来親しく話すようになり,良いお友達になった」そうです。

「親しくなったお友達が,別の仲の良いお友達を紹介してくれて,そのお友達も教会に来てくれるようになりました。また,指導者や両親の助けがあって,お友達が宣教師さんたちから福音を聞けるように御両親から許可も頂くことができました。」二人の誘いはあくまでも自然体なのです。

違いを生み出す秘訣

自から積極的に働きかけることによって,周りに大きな変化を及ぼしている青少年たちもいます。彼らはアルマやアンモンのように「違いを生み出す秘訣」を知っています。前野正兄弟(高3)と前野ジュリアーナ姉妹(高2)の兄妹もそのような青少年の仲間です。

「最初のころ,桶川ワードの青少年はわたしたち兄妹だけでした。レッスンは指導者とマンツーマンでした。そのときも確かに楽しかったのですが,このままじゃいけないと思いました。なので,チャンスがあれば自分たちにできることをしました。求道者やお休み会員の家を訪ねたり,宣教師のレッスンに参加したり,少しでも彼らの模範になれるように頑張りました。毎日祈り聖典を読んで,ほかにできることはないか神様に相談しました。そして今はユースが8人になりました。当たり前のことを行っていても,心から望めば,神様が助けてくださり,あふれるほどの祝福を下さることを証します。」二人はそう話してくれました。

彼らは,自分たちにできる小さなステップから,神様と相談しながら行っていきました。青少年が元気な所はワード全体も元気で明るい様子が容易に伝わってきます。

青少年の皆さん,皆さんの周囲にもきっとこのような友達の輪が広がっていると思います。かつてヘンリー・B・アイリング長老が語った預言が成就しつつあるようにも見えます。みなさんが広げ始めたその輪を,ぜひefyにまで広げ,「決して忘れられない経験」を通して永遠の友達を作ってほしいと思います。efyでお会いするのを楽しみにしています。◆