2011年3月16日
愛する日本の兄弟姉妹，指導者の皆さん，
先の3月11日（金曜日）に東北地方で起こった大地震と大津波は，想像を絶するとても悲惨な結果をもたらしました。多くの人々が亡くなられ，行方不明になっており， また多くの町や建物が損壊した状況をわたしたちは大変悲しく思い，被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。
わたしたちはこの大地震直後から，地域会長会の管理の下「緊急災害対策委員会」を地域管理本部に設置し，アメリカの教会本部と連携しながら，被災した地域にいる会員の皆さんや宣教師の安否を確認するために情報を収集してきました。その結果，各地の指導者や会員の皆さんのご協力によって，すべての伝道部の全宣教師，ならびに，被災地の一部の区域を除くほとんどのユニットの会員の皆さんが奇跡的に無事であると確認されたことをご報告いたします。
しかしながら，まだ被災地の会員の多くの方々が，避難所や会員の家に一時的に避難しており，援助を必要としています。また，一部の会員の皆さん，および会員の皆さんのご親族の皆さんの十分な確認ができていません。引き続き，情報収集に全力を尽くしたいと思います。また，被災地の教会の施設や建物については，倒壊した建物はありませんが，多くの建物がひび割れや地盤沈下などの被害を受けており，２か所の集会所が使えない状態にあります。
管理ビショップリックは，被災した地域への物資および支援のために多額の資金を承認しました。これには赤十字や地元の行政機関への支援も含まれます。教会として，被災地の皆さんの支援については最善を尽くして行いたいと考えています。現在，地域七十人の西原里志長老と地域福祉部長のダーウィン・ハルボーソン兄弟が仙台ステークセンターに滞在し，東北地方の指導者や会員の皆さんへの救援，調整に当たっています。東北地域以外で支援が必要な場合は基本的に，教会福祉プログラムにのっとって行っていただくことになります。
現在，多くの会員の皆さんから，被災地での支援や献金を申し出ていただいていることに，心から感謝しています。教会のボランティア支援に参加されたい方は，教会公式ウェブサイト（http://ldschurch.jp）「災害支援ボランティアについてのお知らせ」の項を参照してください。また，義援金については，什分の一献金表を使って，「断食献金の項目」および「人道支援基金の項目」で献金をお願いしています。
なお，宣教師について，大管長会と十二使徒定員会による3月16日の決定により，仙台伝道部と東京伝道部の全宣教師が一時的に，札幌伝道部，名古屋伝道部，神戸伝道部，福岡伝道部へ移動することになりました。詳しくは，教会公式ウェブサイト（http://ldschurch.jp）のプレスリリースにて発表されます。大地震と大津波，および原子力発電所の影響により，これらの地において，宣教師の生活が困難になっているからです。宣教師たちは預言者によって召され，教会の責任下にあります。また彼らは，自分の意志ではなく，教会の判断によって必要な町に送られており，教会が彼らを守る義務があるために，今回このような判断が下されました。これにより，仙台伝道部と東京伝道部の地域における伝道活動は，当分の間，各ユニットの指導者と伝道主任を中心とした会員と家族の皆さんに委ねられます。このことで，会員の皆さんの中に大きな混乱が生じないように願っています。会員の皆さんは引き続き，地元の行政の下で，個人と家族の責任において指導者とともに必要な判断をするよう期待されています。わたしたちはこの決定に際して幹部の兄弟たちを支持します。
地域会長会は，この東日本大震災で被災されている多くの会員の皆さんや一般の方々のために，次の安息日に，全国の皆さんと一緒に断食をして祈ることを提案いたします。特に，継続して起こっている地震，津波，原発事故の恐れが早く終息し，人々に平安が来るように，心を合わせて主に祈ることを提案いたします。各ワード・支部の聖餐会の一部でこれを行うように願っています。
東日本大震災支援についてのご質問や，ご意見がありましたら，教会管理本部（電話：０３－３４４０－２３５１ または，メール：Rescue.Japan@ldschurch.org）へご連絡ください。皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。
また，今後の被災地の支援情報については，教会公式ウェブサイトを参照してください。
わたしたちは，この震災で被災された方々のために，早く平安が来ますように，皆さんとともに，主に祈っています。
アジア北地域会長会
崔崙煥 ゲーリー・E・スティーブンソン 青柳 弘一