リアホナ2010年1月号 教会の垣根を越え,心を一つに主を賛美する

教会の垣根を越え,心を一つに主を賛美する

── ヘンデル没後250周年記念日本語『メサイア』コンサート

イエス・キリストの生涯を,ヘンデル作曲のオラトリオ(聖譚曲)『メサイア』とナレーションでつづる日本語メサイア・コンサートは,1996年より,関東地区の教会内外の音楽愛好家によって公演を重ね,親しまれてきた。去る11月28日,2009年度の公演が,東京・吉祥寺の武蔵野ステークセンターにて行われた。

今年は教会の組織は関与せず自主公演の形となったが,教会員と教会外の友人たちより成る70人の合唱団メンバーが関東各地より集まった。当日は関東一円から約320人の聴衆が詰めかけ,そのうち約35パーセントは教会外の方々であった。関東の10ステークや東京伝道部も協力し,また多くのボランティアに支えられての公演となった。

プログラムは「序曲」の荘厳なオルガン演奏から始まり,長短合わせて33曲が披露された。合唱曲「ハレルヤ!全能の主,治めたまわん」「われらをば血をもて買いたまいし子羊にアーメン」では聴衆から大きな拍手がわき上がった。

公演後のアンケートでは64パーセントが「大変良かった」,33パーセントが「良かった」と評価された。

ある教会員のスタッフは次のように語っている。「組織のバックアップもなく,召しでもないのに,よくあれだけ多くの兄弟姉妹や友人たちが集まってくれたと感じます。彼らは皆,人に評価されるためではなく,神のため,自分の証のために馳せ参じ,たくさんの犠牲を払い,心を一つにしてメサイアを作り上げてくれたことが,コンサートを聴きながら強く感じられ,感動いたしました。財政難の中で,複数の兄弟たちが援助を申し出てくださったこと。300人を超える聴衆が教会に足を運んでくださったこと。さらに,インフルエンザの流行が伝えられる中,出演者のだれ一人欠けることなく当日を迎えられたことなど,すべて主の御手による奇跡であるように思われてなりません。いつの時にも,わたしたちが最善の努力をするとき,主は御霊みたまを遣わして足りないところを補い,主の御手によって仕上げてくださるという証を得ることができました。」◆レポート:2009年日本語メサイア実行委員長 窪田直隆兄弟