リアホナ2009年3月号 ─豆知識⑫─少しずつ賢く,必要なものを備える

─豆知識⑫─少しずつ賢く,必要なものを備える

(地域福祉部)

2007年の総大会で管理ビショップリックのキース・B・マクマリンビショップは,個人と家族の備えについて話しました。その中で,以下の簡単な公式が一つの範例として与えられました。「忠実な者となる。人生の荷物を下ろす。蓄える。」この説教の中で,大管長会から発行されて間もない,『すべての必要なものを用意しなさい』という題の2冊のパンフレットが紹介されました。マクマリンビショップは次のようにチャレンジしています。

神権者の皆さんにお願いします。皆さんと皆さんの家族が人生の浮き沈みを乗り切ることができるよう,十分に蓄えてください。皆さんの見守る人が,『すべての必要なものを用意しなさい』という題の2冊のパンフレットを持てるようにしてください。非常時のために今から備えをするよう熱心に勧めてください。

神権指導者の皆さん,家族の備えと家庭管理を改善するに当たって扶助協会の協力を求めてください。教会の女性たちは,皆さんの援助を必要としていますし,皆さんの指導に従うでしょう。

衛生的で基本となる食糧と飲用水を少しずつ家庭貯蔵に加えるよう会員たちを励ましてください。会員たちは1週間にたとえ硬貨数枚であったとしても,貯金をするべきです。こうして少しずつ目標に向かって近づいていけば,日ならずして,数か月分の貯蔵ができる日も来ることでしょう。やがてこうしたささやかな努力が長期間の貯蔵へと結びつき,ほかに食べ物がない場合でも生き延びることができるよう,穀類や豆類などの必須食品の保存へとつながっていくことでしょう。

マクマリンビショップは,このチャレンジへの約束をこう述べています。

最善を尽くすとき,わたしたちは「かめの粉は尽きず,びんの油は絶えない」ことを確信できるのです。わたしたちはより大いなる知恵,安全,平安な思い,幸福を得るでしょう。備えができるでしょう。そして,備えているので「恐れることはない」でしょう。

『すべての必要なものを用意しなさい』は2冊に分かれていますが,最初の1冊は家庭貯蔵です。大管長会からのメッセージを再び読んでみましょう。

兄弟姉妹の皆さんへ

天の御父はわたしたちの益と利用のために,豊かで美しい地球を創造されました。天の御父の目的は,信仰と従順のうちに歩むわたしたちの必要を満たすことです。困難が来たときに,わたしたちが自分自身や隣人の世話をし,人々を助けるビショップに協力できるように,御父は愛をもって,わたしたちに「すべての必要なものを用意しなさい」(教義と聖約109:8参照)という戒めを与えられました。

世界中の教会員の皆さんにお願いします。食料や水といった必需品を用意し,貯蓄をすることにより,人生における困難に備えてください。

食料と水を蓄え,貯蓄するときには賢くあってください。極端にならないように注意しましょう。例えば,すべての食糧貯蔵を一度に準備するため借金をするのは思慮深いとは言えません。注意深く計画し時間をかけるならば,無理のない貯蔵と貯蓄を行うことができるでしょう。

貯蔵のための資金や場所がない人もいることでしょう。食料を大量に貯蔵することを法律によって禁じられている国があるかもしれません。そのような場合には,状況の許すかぎり貯蔵するようにしてください。

家庭における貯蔵に努力を払う皆さんに主の祝福がありますように。

このパンフレットで強調されているポイントは,3か月分の貯蔵,飲料水,貯蓄,そして,長期的な貯蔵が「許される……場合,少しずつ……ため〔る〕」ということです。

アジア北地域では,教会の会員が大管長会からの勧告に従うよう励ますために,地域会長会が具体的なチャレンジを出しています。2009年の食糧と水に関するチャレンジを見てみましょう。

家庭貯蔵

『すべての必要なものを用意しなさい──家庭貯蔵』を実践する

2008年に貯蔵した2品目を回転させ,維持する

新たな2品目を決めて3か月分貯蔵する

飲料水の貯蔵を2週間分に増やす(定期的に回転させる)

数品目の野菜や穀物などを植える

大管長会,管理ビショップリックおよび地域会長会の期待をまとめると,幾つかのキーワードで表せるでしょう。例えば「備える」「少しずつ」「賢く」「必要なもの」という言葉が思い浮かびます。この勧告に従うときに,主がわたしたちを守ってくださり,わたしたちは人生の試練にさらによく耐えることができるでしょう。◆