リアホナ2009年12月号 日本札幌神殿建設発表にわく会員たちの喜びの声──札幌西ステークから

日本札幌神殿建設発表にわく会員たちの喜びの声──札幌西ステークから

先の総大会の最初の話者として説教壇に立ったモンソン大管長は,建設が決まった5つの神殿の名前を順番に発表した。その5番目に「Sapporo, Japan」と告げたのは日本時間2009年10月4日(日)午前1時10分33秒。約15秒後に,インターネット上で日本語による最初の書き込みが行われた。その後5分以内に,北海道の多くの会員はアメリカに住む友人からメールを受け取り,それは瞬く間に日本中の会員へと転送されたのだった。

以下に,地元を代表して札幌西ステークの会員たちから寄せられた「その瞬間」の喜びの声を紹介する。(編集室)

土門大幸兄弟 藻岩ワード  ステーク会長 41歳

アメリカの友人から夜中にメールを受け取り,札幌に神殿が建設されることを知ったとき,わたしは主への感謝の思いでいっぱいになりました。すぐにひざまずいて感謝の祈りをしました。自然に涙があふれました。主をとても近く感じました。ほんとうに喜びで心が熱く燃えました。この喜びを言葉で表現することができません!

札幌西ステーク会長会では,約5年前に「北の大地に神殿を……わたしたちの夢,わたしたちの使命」というビジョンを掲げ,北海道の理想の神殿を絵に描いて会員の皆さんに見せました。会員の多くがそのビジョンに賛同くださり,たくさんの兄弟姉妹が信仰を表して遠い東京神殿に度々参入しました。儀式執行者も増えました。改宗者も増えました。だんだんと,神殿が欲しいという気持ちと,神殿に参入するふさわしさを身に付けたいという思いが強くなっていくのが分かりました。わたしは会員の間でビジョンが浸透しているのを感じました。そして今回の発表を聞いて,主がわたしたちの祈りを聞いてくださっていることを確信しました。感謝の気持ちでいっぱいです。兄弟姉妹の信仰を神様は見てくださっていたのだと思います。

昔,預言者ジョセフ・スミスは「どの時代においても,神の民を集める神聖な目的は神殿を建てるためだ」と宣言されました。わたしたちも神殿に参入するふさわしさを一人一人が身に付けられるよう努力してきました。そして主がわたしたちに最高の祝福を用意してくださいました。

神殿建設発表当日の断食証会では,どのワードでも会員の皆さんが涙を流して証をしたと聞いています。わたしたちはこれから自分にできる最善のことを行っていくことを決意しています。そして神殿で精いっぱいの奉仕をさせていただきたいと決意しています。

山吹佳奈子姉妹 琴似ワード若い女性会長 47歳

発表を聞いたのは,午前1時過ぎに届いた友人からのメールでした。そのときわたしは入院している父に付き添っていましたので,病室の簡易ベッドの上でこのハッピーなニュースを受けました。「やったー!」の「やっ」まで,ほんとうに声に出てしまいました。長い間待ち望んでいた神殿が,現実のものになるなんて,夢のようです。

悩みがあるから神殿で祈ろうとか,大きな決断をするから神殿で祈ろうとか,お誕生日だから……バプテスマ記念日だからという簡単な理由でも神殿に参入できるようになります。また,毎週当たり前のように行くこともできます。夢のようです。東京神殿までの,たった2泊のツアーだからということで,時間に追われ,日の栄えの部屋でゆっくりすることもできないなどということもなくなるのです。12歳になった子供が,ツアーまで待たなくても,誕生日に家族でバプテスマを受けたり,小さい子のいる夫婦が,ばらばらに入らなくても,ちょっと実家に預けて二人そろって入ることもできるのです。ほんとうにすばらしいことです。今年,わたしの家は,不幸が続き,近い親戚ばかり3人も亡くなりました。系図に力を入れ,身代わりの儀式をしっかり受けようと決心しました。いつ,どこに札幌神殿が建つのかは分かりませんが,それまでできるだけたくさん東京神殿に参入し,たくさん奉仕し,札幌神殿でしっかり奉仕できるようになりたいと心から思っています。推薦状を切らすことなく持ち続けることができる生活をしていきたいです。

新田信太郎兄弟 藻岩ワード 神殿担当高等評議員 62歳

「札幌の名前が呼ばれたよ。」10月3日の夜遅い時間に電話のベルが鳴りました,東京に住んでいる息子からでした。「総大会の最初の部会で,モンソン大菅長が次に建てる神殿として札幌と発表したよ」と伝えてくれました。妻が「札幌に神殿が建つよ!」と何回も大きな声で言いました。神殿をこの地に迎えることができる喜びがわいてきました。教会員の喜ぶ顔も浮かんできました。

神殿のことを知ったのは1974年です。人生の目的を知りたいと思ったことが始まりでした。数か月後に二人の姉妹宣教師がわたしの家のドアをノックしてくれました.その二人がキリストの福音を伝えてくれたのです。神殿に入ることを通して永遠に家族が結ばれることを知りました。1980年,東京神殿でわたしはエンダウメントを受けました。今は時々神殿に行きます。神殿が大好きです。もっと短い期間に定期的に神殿参入したいと,この地に神殿を迎えたいと,兄弟姉妹たちとともに心から願っていました。ほんとうに願いがかなって感謝しています。「万歳!万歳!万歳!」が,今のわたしの正直な気持ちです。

守田祐子姉妹 琴似ワード扶助協会会長 55歳

神殿建設の発表はアメリカの友人が電話で教えてくれました。午前1時13分でした。電話が鳴ったときは寝ていましたが絶対神殿のことだと確信しました。電話の向こうの「札幌神殿」という言葉に,「もしかして夢?」と思ってしまいました。夢でなくてよかったです。

わたしにとっての札幌神殿は,土門会長が札幌西ステーク会長になったときのビジョン「北の大地に神殿を」から始まります。初めてそのビジョンを聞いたときに,わたしたちが住むこの北海道の地に神殿ができるなんて考えたこともなかったので驚きでした。そして,ほんとうに実現可能なことなのかよく分からないという気持ちでした。ステークの責任に召されて,このビジョンをどのように実現できるか考えるようになりました。まず神殿に多く参入しようと考えました。そして実行できるように祈り,計画をし,毎年,東京神殿への参入の回数が増えていきました。神殿に参入すると必ず北海道の会員と会いました。多くの会員が神殿に参入していました。だんだん,札幌に神殿があるともっと神殿に入ることのできる会員がいるのに,と思うようになりました。

北海道には年齢的に,東京まで行くのが難しい姉妹たちがいます。仕事の都合で度々,東京まで行くのが困難な人もいます。経済的に大変な人もいます。そのような会員にとって神殿の祝福があることはとても大事なことと思います。神殿が与えられるよう祈り,神殿に参入しました。北海道の会員の願いがかなえられて感謝しています。

「求めなさい。そうすれば,与えられるであろう。捜しなさい。そうすれば,見いだすであろう。たたきなさい。そうすれば,開かれるであろう。すべて求める者は与えられ,捜す者は見いだし,たたく者には開かれるからである。」(3ニーファイ14:7-8)

土門幸姉妹 藻岩ワード 7歳

神殿ができてとてもうれしいです。わたしが大きくなったら家族のみんなで札幌の神殿に入りたいと思います。イエス様ありがとうございます。

松倉充史兄弟 手稲ワードYSA代表 21歳

10月3日の深夜に,突然アメリカにいる友人からメールが入りました。「札幌神殿おめでとう。」自分でも不思議でしたが,正直驚きはそれほど強くなく,それ以上に非常に大きな喜びと,神殿の業に携わる一人の聖徒としてのふさわしさに対する責任を強く感じました。

わたしは,恵まれて福岡の地で伝道する機会がありました。その間,毎月のように九州の様々な地から来ている方々と神殿に参入する機会がありました。それぞれに多くの犠牲を払い,喜んで神殿に参入することで信仰を示している姿は強く印象に残っており,神殿がもたらす大きな祝福を目の当たりにしてきました。札幌でも同じように一人一人が強められ,神殿がもたらす多くの祝福にあずかる,この特別な機会を与えられたことに心から感謝しています。

有澤良康兄弟 手稲ワード 家族歴史センターディレクター 67歳

10月4日は北海道の聖徒にとって特別な日になりました。「札幌に神殿が……」の知らせ。その喜びは,かつて日本地域総大会でキンボール大管長が「日本に神殿を建てます」と発表されたときの霊的な高まりに勝るとも劣らないものでした。この日,教会へ集った会員たちも皆,顔いっぱいの笑顔,「よかった」「うれしい」「神様ありがとう」。それ以上の言葉にならない喜びで満たされていました。

振り返ると45年前,わたしが改宗したとき北海道には4つの支部のみ,会員数も200人足らずでした。集会所の建築では会員たちは建築宣教師と寝食を共にし,働きました。次に「神殿に参入したい」もまだまだ日本は貧しい時代でしたがハワイ神殿に参入しました。次に「北海道にステークを」と伝道活動にホームテーチングに家庭訪問に励み,子供たちを伝道に送り出しました。恵まれて北海道には3つのステークができ,東京・福岡神殿が与えられました。何と日本は祝福されていることでしょうか。北海道の聖徒は東京へ(福岡へ)時間とお金をかけて何度通ったことでしょうか。そして今,ここに「北海道に神殿を」が実現したのです。「神様,ありがとうございます」「神様は確かに生きておられます」と証します。「ホザナ!」「ホザナ!」「神に栄光あれ!」と。

小野愛姉妹 手稲ワード 29歳

今回,札幌に神殿が建設されると聞き,5年前のステーク大会でステーク会長会が札幌神殿の絵をスライドに映し,「わたしたちの夢,わたしたちの使命」とステークのビジョンを発表したときのことを思い出しました。その絵と具体的なビジョンに感動し,そこに集う者として何ができるのか,何をする必要があるのか,神様がわたしに期待されていることをできるかぎり行おうと決意し,希望に満ちあふれたのを覚えています。当時召されていた若い女性の責任を通してその希望や夢はさらに広がりました。若い女性と一緒に行うすべてのことを,神殿に参入する備えをするために「聖なる場所に立つ」ことを目標に行いました。大好きな札幌の地に神様の家が建設されること,先祖が愛する札幌で先祖の儀式を行えること,友人や家族と神様の家に参入できることに心から感謝します。具体的なビジョンを持ち,努力するとき,必要なときに神様が与えてくださることを知っています。

蔦森英雄兄弟 函館ワードビショップ 58歳

10月4日午前1時58分に携帯電話に土門ステーク会長からのメールが届きました。瞬間,わたしの脳裏には「北海道に神殿が建つのだ」と思いがありました。メールを開いてみると土門会長の喜びにあふれる笑顔が見えるような文字がありました。「わたしたちの夢が現実になりました」と書いており,わたしは思わず両腕を上げて「万歳」と叫んでいました。わたしは「これで青少年,新会員,そして神殿推薦状を持っておられる兄弟姉妹と神殿で定期的に身代わりの儀式を受けられる」と思いました。旅費,時間の問題でなかなか神殿に行くことが難しかった兄弟姉妹もこれで参入しやすくなることでしょう。

妻とわたしは「札幌に神殿が建ったら毎週神殿に参入できたらいいね」「行こうと思えば日帰りプランという方法もあるね」と話し合っています。夢はどんどん膨らんでいきます。わたしたちはこれからも度々神殿に参入し,この地がシオンになるために主に感謝を込めて熱心にご奉仕させていただく決意を新たにしているところです。◆