(地域福祉部)
過去1世紀の大半を通じて,教会は就職戦線を闘う人々が活路を見いだし,学び,自立できるよう支援してきました。教会の近代福祉制度の歴史に関して最も信頼できる著書『純粋な宗教』(Pure Religion)の中で,著者のグレン・L・ラッド長老は,20世紀初頭の教会の雇用制度であるデゼレト職業安定所を紹介しています。アメリカの大恐慌はステークや地区の職業支援プログラムを促進することとなり,教会安全プログラムという中央指導型の福祉プログラムのモデルとなりました。会員が有意義で安定した仕事に就く準備を助けること,それがこの霊感を受けた画期的なプログラムの中心的な原則でした。
現在,求職中の会員や,より良い職場を探している会員は,
LDS職業支援サービスが提供する多様なプログラムを活用できます。lds.orgによると,教会は世界中で約300のLDS職業支援センターを運営しています。各センターでは,教会員であるなしを問わず,就職を希望する人たちに無料でこれらのプログラムを活用してもらっています。同様の資料はlds.orgの,“Employment”(職業)のセクションから,あるいは,ワードやステークの雇用スペシャリストから入手することができます。
ここアジア北地域には,東京とソウルにボランティアの職業支援センターがあり,東京の職業支援センターは関東地区の10ステークを管轄しています。同センターでは,斉藤和雄長老と章子姉妹が18か月間奉仕する職業支援宣教師として召されています。同センターは東京管理本部の4階に拠点を置いています。斉藤長老と斉藤姉妹への連絡先は次のとおりです。(電話:03-3440-9445)
教会のウェブサイトに求人情報を載せる
職業支援センターは良い仕事を探している人々だけでなく,優秀な人材を求める企業の手助けもしています。企業は職業支援センターを通じて,教会のウェブサイトに求人広告を載せることができます。この無料のサービスによって企業と就職活動中の人が出会えるよう願っています。(http: //www.ldschurch.jp/index.php?id= 924)
キャリアワークショップ
教会が開発したキャリアワークショップは,安定した仕事を得るために必要な技術や知識が身に付く実践的なトレーニングを提供します。参加者は,初めて就職活動をする中高年の女性から,専門分野で長年働いた後で新しい職場やキャリアを模索する人まで,様々です。
キャリアワークショップの参加者は,数日間のコースを無料で受講できます。もしも同様のコースを民間の職業支援業者で受講すれば数十万円の費用が必要でしょう。受講者は,仕事に関する自分の目標と技能を見つけ,目標を達成するためにどんな支援が必要かを特定します。また,人脈の作り方や,目を引く履歴書の書き方,洗練された面接の受け方など,求職には欠かせないツールについて学びます。
ワークショップは教会の多くの職業支援センターで教えられています。訓練を受けたステーク雇用スペシャリストや宣教師が教えている場合もあります。
キャリアワークショップは,多くの人の仕事探しに貴重な支援を提供してきました。多くの場合,同じような学歴や職歴の人たちが,一つの職を求めて競い合います。応募者の中で面接官に最高の第一印象を与えた人が,二次面接に残ることでしょう。キャリアワークショップでは,「30秒で表現するわたし」や短い時間で自分の大切な情報を伝えるためのパワーステートメントなどの実践力をマスターする方法を参加者に教えます。
この9月から斉藤長老と斉藤姉妹は,関心のある人を対象に月2回のペースでキャリアワークショップを開催しています。会員は自由に参加申し込みができ,さらに友人を連れて来ることもできます。時間と場所の詳細は教会のウェブサイトで確認してください。(http://www.ldschurch.jp/index.php?id=921)◆