リアホナ2007年9月号 比叡山宗教サミットに教会の代表者が出席

比叡山宗教サミットに教会の代表者が出席

今年で20周年を迎えた「比叡山宗教サミット/世界宗教者 平和の祈りの集い」が8月3日,4日に国立京都国際会館と比叡山で開催され,地域七十人の新山靖雄長老,アジア北地域/日本広報ディレクターのデビッド・ロバートソン長老姉妹が出席した。日本宗教代表者会議名誉議長でもある半田孝淳師が新たに第256世天台宗座主になられた際にお祝いのメッセージが教会から送られ,それを機に同サミットへ参加することとなった。国立京都国際会館で開催された1日目のプログラムでは,オープニングでボスニアの子供たちが描いた絵とメッセージが披露され,国連事務次長のジョセフ・バーナー・リード氏や,教皇庁諸宗教対話評議会議長のフェリックス・マチャド氏からのメッセージが披露された。「和解と協力」をテーマとしたシンポジウムでは様々な宗教団体のパネリストによるメッセージが交換された。

2日目は会場を比叡山延暦寺に移し,世界平和祈り式典が開催された。平和の鐘の除幕式,また,各宗教団体による平和の祈りが参加者とともにささげられた。参加したカトリック教会の関係者から「あなたの教会の(モルモン・タバナクル)合唱団はマザー・テレサ賞を受賞しましたね」と評されたり,国連事務次長のリード氏から「教会の人道支援活動や大管長についてよく知っています」と話題になる場面もあった。宗教,思想,教義を越えて集まった人々との交流は,教会が様々な活動を展開してきたことを再認識させるとともに,新たな社会貢献活動に寄与する可能性を見いだすものとなった。◆