リアホナ2007年9月号 各地で活躍する末日聖徒ヘルピングハンズ── 沖縄,大阪での清掃プロジェクト

各地で活躍する末日聖徒ヘルピングハンズ── 沖縄,大阪での清掃プロジェクト

●沖縄の玄関口を清掃

梅雨の中休みの曇天の下,初等協会,青少年,宣教師を含む250人余りの那覇ステークの会員たちが瀬長島北側公園に集合した。5月19日,「末日聖徒イエス・キリスト教会」のロゴ入りユニフォームを着け,ヘルピングハンズ大清掃が行われたのである。瀬長島は,那覇空港の南約1キロの東シナ海に浮かぶ周囲3キロの小島で,沖縄本島と橋で結ばれている。

島の一周道路を中心に作業が開始され,ビーチ,草むら,埋立て地,道路わきで老若男女が熱心にゴミ拾いに精を出した。この島には野球場が3面あり,軽食の店が立ち並び,釣り客なども含め人と車の往来が多い所である。それだけに投げ捨てられるごみも多い。空き缶,弁当がら,たばこの吸い殻,木片,現金の入った財布に至るまで様々な物が拾い集められる。約1時間半の清掃作業で集められたごみは80袋以上になった。

頭上では数十秒おきに離発着する飛行機が飛び交い,着陸直前の巨体を眺めながら,文字どおり沖縄の空の玄関口を大清掃することになる。その充実感でどの顔も笑顔であった。青少年たちは宣教師とともに語り合いながら清掃し,また2,3歳の小さな子供の手を引きながら家族ぐるみで参加する姿もあちこちに見られた。ある姉妹は,「作業をしたというより,ピクニック気分で楽しかった。年2回やってください」と話した。清掃の後には家族で潮干狩りをしたりキャッチボールをしたりなどのほほえましい光景が見られた。

この島は豊見城市の管内であるが,同市は訪れる多数の人々が捨てるごみの回収に多額の予算を費やしており,今回の奉仕作業には大いに感謝してゴミ袋と手袋を無償提供してくれた。

なおこの日は石垣支部においても20人の会員が集まり,公園の大清掃を行った。

(レポート:那覇ステーク,金城正之会長)

●大阪世界陸上開催地,長居公園を清掃

「世界陸上選手が来る前にゴミ拾い」と題して,8月4日(土),関西の5つのステーク(京都/神戸/大阪北/大阪/大阪堺)が合同で,大阪市東住吉区の長居公園を中心に長居陸上競技場周辺の清掃活動を行った。世界陸上選手権大阪大会に集うアスリートたちが少しでも快適に競技を行うことができるようにという思いを胸に,約500人の教会員,宣教師,求道者,また周辺地域の方々が長居公園に集合した。

午前10時からの開始予定だったにもかかわらず,9時には多くの会員が集合し,早めの受付開始となった。受け付けを済ませ,ごみ袋とベストが渡されると,それぞれが清掃活動のために移動。子供から高齢者の方に至るまで,受付で手渡された「ヘルピングハンズ」の黄色いベストを着用し,蒸し暑い中にもかかわらず汗まみれになりながら熱心にごみを拾い集める。公園を散策していた人の中には,清掃活動に励む会員に声をかけたり,自ら参加する人たちもいた。30分ごとにごみの回収を行った公園管理事務所スタッフからねぎらいの言葉を受けながら,ごみの分別もきちんと行われた。意外にきれいな場所と言われていたにもかかわらず,1回の運搬では運び切れないほどのごみが回収される。急遽参加した近隣の方からは「このような活動をされているならば次回は孫を連れて参加しようと思います」という声も聞かれた。

5つのステークとともにヘルピングハンズを企画した関西フォーカスシティー広報評議会のスタッフは,今回のプロジェクトについて次のように語っている。「小さなことかもしれませんが,地域社会への貢献活動を通じ一人でも多くの方々が教会についての理解を持ってくださることは,教会の将来にとって大きな力になると感じました。これからも地域や社会に貢献できるような活動を計画していきたいと考えています。」◆