リアホナ2007年10月号 地域福祉部より8 福音を分かち合うことによる福利

地域福祉部より8 福音を分かち合うことによる福利

地域福祉部は,地元の指導者と教会員が霊的福利(自分自身を霊的に強めようとするあらゆること)と物質的福祉(貧しい人を助けることと自立すること)にかかわる原則を理解し,生活に取り入れることができるように支援します。このコーナーを通して,霊的な話や経験,また時にはアイデアや参考資料を皆さんに提供いたします。

霊的な福利の原則の一つは,「友人や親類に福音を紹介する」ことです(『教会指導手引き第2部』,257)。

わたしたちは,福音を分かち合うことと霊的な福利を結びつけることがありますか。わたしたちは,どのように福音を分かち合っていますか? 管理ビショップリック第二顧問のキース・B・マクマリンビショップは,日本を訪問した際に,興味深い言葉を残しました。「日々の生活の中で,福音を教えてください。そして御霊の促しを感じたとき,口を開いてください。」この言葉は,次のヒンクレー大管長の教会員への勧告を読むと,より理解しやすくなります。「わたしたちが携えることのできる最も効果的なちらしは,わたしたち自身が善良な生活を送ることです。この業に携わっていると,わたしたちの生活は改善されます。なぜならば,わたしたちが真理に導こうとしている人々の進歩の妨げになるようなことを行ったり,言ったりしないように注意するようになるからです。」(ゴードン・B・ヒンクレー,「子羊を見いだし,羊を養う」『リアホナ』1999年7月号,123)

福音を分かち合うことに関して,十二使徒定員会のホランド長老は次のように述べました。「主がそのような人を皆さんの目の届くところに連れて来られたら,気軽に話してくださるようにお願いします。どんな話題でもいいのです。必ずうまくいきます。福音のメッセージを暗記しておく必要などありません。皆さんの信仰や幸せそうな表情は,正直な人々の心を十分引き付けます。おばあさんたちはいつでも孫のことを話したがらないでしょうか? そのように福音について話してもらいたいのです。もちろん,孫の写真は必要ありませんが。福音とは自然ににじみ出て来るものであり,自分の内に隠しておくことなどできないものなのです。」(ジェフリー・R・ホランド,「わたしの証人」『リアホナ』2001年7月号,16参照)

人生が困難に思える時でも,誠実かつ謙遜に福音を生き,幸せで,心を喜びで満たし,天のお父様が与えてくださる数々のすばらしい物事や,御子イエス・キリストがわたしたちのために成し遂げてくださったことを常に心に留め,そして御霊に導かれた時に口を開くこと──これが,わたしたちだれもができる,福音を分かち合う方法です。これを通して,平安と喜び,また,霊的な福利をも見いだすことができるでしょう。◆