リアホナ2006年12月号地域福祉部より3 祈りと聖文による福利

地域福祉部より3 祈りと聖文による福利

地域福祉部は,地元の指導者と教会員が霊的福利(自分自身を霊的に強めようとするあらゆること)と物質的福祉(貧しい人を助けることと自立すること)にかかわる原則を理解し,生活に取り入れることができるように支援します。このコーナーを通して,霊的な話や経験,また時にはアイデアや参考資料を皆さんに提供いたします。

霊的な福利の原則の一つは,「毎日祈り,聖典の中のイエス・キリストの福音と末日の預言者の教えを研究する。」(教会指導手引き,257)です。

イエス・キリストは言葉と模範を通して弟子に祈りの方法を教えられました。聖書の著者は,主が山に登り,祈られたことに関して頻繁に記録しています。その中でも最も神聖と言っても過言でない祈りはヨハネ17章に記されています。これは,主が捕らえられ,十字架にかけられる前にゲツセマネの園でささげられた祈りです。これは「とりなしの祈り」として知られています。

主は,聖典の研究についても教えられました。アメリカ大陸にいる民に次のように教えられました。「あなたがたはこれらのことを調べなさい。まことにわたしは,これらのことを熱心に調べるようにという戒めを,あなたがたに与える。」(第3ニーファイ23:1)「預言者の書を調べなさい。これらのことについて,証している預言者が多いからである。」(第3ニーファイ23:5)

信仰の祈りや熱心な聖典研究を通して,わたしたちは,力や知恵を得ることができます。レーマン人の中での14年間の伝道を終えようとしていたモーサヤの息子にアルマが出会ったとき,アルマは,「ひとかたならず喜んだ」のです。その理由は,「神の言葉を知るために聖文を熱心に調べてきたので,すでに真理を深く知るようになっていた。そればかりではない。彼らはしばしば祈り,また断食もした……」(アルマ17:2-3)

救い主や預言者から学んだように,わたしたちも祈りと聖典研究の原則を生活に取り入れ,教えましょう。◆